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『麺庵 利休』 @本郷三丁目 ’23年10月OPEN

ちょっと濁った清湯 絶妙に足し引きされたスープが秀逸!

店主のたけおちゃんは多くを語るをよしとしない。それは「情報を食べてほしくない。まずラーメンを食べよう」ということ。なのだが、実はこだわりが詰まっている。

ともかくスープが秀逸。配合バランスを足し算引き算しながら煮詰めたそれには地鶏、牛骨、豚骨、貝、羅臼昆布、煮干しやカツオ節……。でも何かが突出することはない。きれいな清湯というより少し粘度のある中に感じるコクと重層的な味わい。いろんな旨みが顔を出す。醤油の香りと味わいも丸みがあって心地よく溶け込んでいる。

特製中華そば 醤油 1500円

『麺庵 利休』特製中華そば 醤油 1500円 無化調にして味深し。3種のチャーシューはバラの煮豚、肩ロースの吊るし、低温調理のロースだ

中細のストレート麺がこのスープにぴったりですすり心地よく、適度な弾力。黄身が赤く濃厚な真っ赤卵を使う味玉や、特製には3種のるチャーシューにもグッとくる。多くを語らずとも旨いものは旨い!

『麺庵 利休』

[住所]東京都文京区本郷4-3-2
[電話]なし
[営業時間]11時〜15時
[休日]不定休(休業の場合は前日までにXで告知)
[交通]地下鉄大江戸線ほか本郷三丁目駅1番出口から徒歩3分

『たかのちゅめ』 @花小金井 ’22年12月OPEN

飲めば飲むほど旨みが膨らむ魅惑のスープ

カフェのような空間で供されるのは、醤油と塩を軸とする洗練された佇まいのラーメン。スープは、鶏ガラをベースに豚の背ガラと牛骨で厚みを持たせた動物系のダシと、昆布やカツオ節、アジ煮干し、ムール貝、椎茸などでとった魚介ダシを合わせたもの。ひと口で旨みの沼に引き込まれる。聞けば、寸胴鍋の半分は食材とのこと。旨みの階層が異なる素材を幾重にも重ね――それも惜しげもなく使うことで、深い味わいに仕立てるのだ。

特しょうゆらぁめん 1400円

『たかのちゅめ』特しょうゆらぁめん 1400円 低温調理後にローストした豚バラ、低温調理後に吊るし焼きした豚肩ロースと鴨、鶏ムネのレアチャーシューにワンタンや味玉ものる豪華な仕様

「しょうゆらぁめん」は、艶やかな醤油の香りも相まって、思わずうっとり目を閉じてしまった。対する「しおらぁめん」は、食べ進める度に増していく貝の旨みに、目を見開かずにはいられない。どちらもレンゲが止まらない。実にけしからんラーメンである。

『たかのちゅめ』

[住所]東京都小平市花小金井1-6-32 共立ビル1階
[電話]042-466-9180
[営業時間]11時~14時20分LO、18時~20時50分LO
[休日]水(祝日の場合は営業)
[交通]西武新宿線花小金井駅北口から徒歩5分

撮影/小島昇(there is ramen、新じま、利休)、西崎進也(うるち、たかのちゅめ)、取材/松井さおり(there is ramen、うるち、たかのちゅめ)、編集部(新じま)、池田一郎(利休)

2024年2月号

※2024年2月号発売時点の情報です。

※いずれのお店も味玉は撮影用にカットいただいております。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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