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肉や海鮮とたっぷり野菜をとろみでまとめた「あんかけラーメン」。具材の旨みたっぷりのあんはラーメンのフタにもなっていて、いつまでもハフハフの熱々が食べられる冬にこそ真の魅力を発揮する一杯です。口の火傷に注意しつつ、いざすすらん!

『中華タカノ堀切店』 @堀切菖蒲園

もやしたっぷりのやさしい旨さに身も心もとろとろ!

おいしいものは時にシンプルだ。凝った具材を使うでもなし、SNS映えを狙うでもなし。餡の味付けは基本塩コショウだけ。けれど心惹かれるのはスープに鶏、豚、牛とトリプルのダシで深みを出すとか、さりげなく自家製麺を使うとか、味を支える愚直な仕事があるから。

餡のとろみ加減もまた絶妙で「とろりと食べやすくなるよう、やや緩めに仕上げています」とは星野店長。

もやしそば 750円

『中華タカノ堀切店』もやしそば 750円 見るからにとろんとした素朴な餡の下には自家製の細ストレート麺が沈む。かん水が少なめなのでクセがなく、どんな味わいにも合うとか

やさしい旨さにグッとくるが、一味入りの自家製ラー油を入れるとピリッと締まってまた惚れ直す。品書きを見ればラーメン500円、餃子300円という値段にも惚れ惚れ。庶民の胃袋を支える店は、地元のヒーローのような存在なのだ。

『中華タカノ堀切店』

[住所]東京都葛飾区堀切5-3-2
[電話]03-3690-0945
[営業時間]11時半~15時半、17時半~23時(22時20分LO)
[休日]火
[交通]京成本線堀切菖蒲園駅から徒歩1分

『YOKOHAMA 中華そば かみ山』 @経堂

分厚い旨みで最後まで熱々!クセになる味わい

実家が町中華で子どもの頃から手伝っていたという店主の神山さん。老舗ラーメン店での修業も経て、昔から大好きだったタンメンや五目そばに専門店寄りの技をハイブリッド。開発したのがこのサンマーメンだ。

中華鍋で炒めた野菜と中国醤油を使った甘みと香ばしさ。スープの分厚いコクと旨み。そして浅草開花楼謹製の麺が旨い。中太で餡とよく絡み、小麦の甘みを感じさせ、最後までダレることがない。

サンマーメン(トッピング入) 1100円

『YOKOHAMA 中華そば かみ山』サンマーメン(トッピング入) 1100円 とろりとして熱々。中国醤油の色と香り、フライドオニオンも加わった香ばしい風味が魅力的

とろみ強めの餡の中には、シャキシャキしたもやしやにらの風味、木耳、たけのこ、キャベツ、バラチャーシュー…。最後に回しかけた鶏油ベースの香味油が蓋をして最後の最後まで熱々。満足感いっぱいだ。

『YOKOHAMA 中華そば かみ山』

[住所]東京都世田谷区経堂5-29-21
[電話]非公開
[営業時間]11時~16時半(16時LO)、土・日・祝11時~15時半(15時LO)
[休日]不定休(SNSで確認を)
[交通]小田急線経堂駅南口から徒歩6分

『珍来 公園前』 @新高島平

ぷっくりとした大粒のアサリがどっさり!

昭和51年から続く同店で35年前に店主の山道さんが始めたのが人気のあさりラーメンだ。カンカンと中華鍋を振る手つきはお手の物。大粒の生のアサリをたっぷり使い、油に入れて火を通す。ジュワワワと音が変わる、この火加減がポイントらしい。

ぷっくりと口を開けた殻付きのアサリが見るからに旨そうだ。豚と鶏のガラを使い、濁らせないように弱火でていねいに炊くスープ。角の取れた旨みのある醤油を使う。

あさりラーメン 803円

『珍来 公園前』あさりラーメン 803円 知り合いの中華店でアサリ炒めを食べたときに「これをのせたら面白いな」と思いついたのが始まり。アサリのダシが後を引くおいしさだ。修業した四川・上海料理の老舗で覚えた、基本に忠実な調理の腕と工夫が随所に生きている

とろみのあるスープをひと口啜ると、アサリから放出されたダシとも相まってなんとも言えないコク深さ。よく絡んで啜りやすい中細の麺もぴったりだ。餡の中に入るにらの風味、玉ねぎのシャキシャキした食感もよし

熱々を夢中になって食べると横に山となるアサリの殻の多さにもびっくりするはず。満足度も食べ応えも十分。醤油味が基本だが、実は味噌味、塩味を注文することもOK。う~ん、味噌も食べたい!

『珍来 公園前』

[住所]東京都板橋区高島平7-18-3
[電話]03-5997-7477
[営業時間]11時半~14時、17時半~20時
[休日]水
[交通]都営三田線新高島平駅から徒歩5分

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おとなの週末Web編集部
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