海洋プラスチックごみでアート作品、サンゴの養殖…学び旅のススメ
筆者が沖縄を訪れたのは、1月下旬。現地の観光関係者によると、海には入れないものの、空気が乾燥しているため海の色が澄み切って透明度を増し、1年で最も美しいとか。
そのうえオフシーズンで観光客も少ないため、現地で開催されるワークショップにも参加しやすく、指導を受けながら、疑問やもっと知りたいアレコレに丁寧に答えてもらえる利点があります。
コロナ禍が明けて沖縄でも旅行客が回復する一方、交通渋滞やマナー違反といった観光客の増加に伴う諸問題やタクシー運転手や飲食店従業員らの人手不足など新たな課題にも直面しつつあります。
沖縄県は2021年から全国に先駆けて、「エシカル」(「倫理的な」という意味の英単語)を観光のキーワードに、地域の暮らしや環境に配慮しながら、沖縄の伝統や自然、産業を現地の人々と共に体験して学べる新しい旅のスタイルを提案。
官民一体で沖縄県の観光を推進する「沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)」が発信する「エシカルトラベルオキナワ」のWebサイトでは、海洋プラスチックごみでアートを作る体験やサンゴの養殖、オーガニックレストランや多種多様な生態系を意識したアクティビティといった、従来の沖縄観光と一線を画したコンテンツを多岐にわたって紹介しています(2024年2月末で総数60)。
「エシカル消費」など日常でも使われる「エシカル」を旅先でも意識することで、知られざる沖縄の魅力を再発見することでしょう。
「首里染織館suikara」
【住所】沖縄県那覇市首里当蔵町2-16
【開館時間】10時半~18時
【休館日】火、年末年始、ウークイ(旧盆最終日)
【琉球びんがた染め体験・トートバッグ大/ツートン大】料金4950円、所要時間約2時間
【電話】098-917-6030
【交通アクセス】ゆいレール「首里駅」から徒歩7分
【公式HP】https://suikara.ryukyu
【エシカルトラベルオキナワ特設サイト】
https://www.okinawastory.jp/feature/ethical_travel/
文・写真/中島幸恵