唯一残る初代が使った丼
初代が千草食堂時代に使っていた丼が1つだけ残っていました。本来ならこの丼でお客さんに出したいのですが、1つしかないため、撮影だけでもこの丼でと思い作ってみました。
スープの作り方自体が大きく変わるわけではありませんが、はっきりとした味を表現するため、いつもより火加減を変えています。
醤油ダレは、丸鶏の肉でとったスープをガラの寸胴にブレンドした後、そこに前日使用した醤油ダレと新しい醤油を注ぎ漬け込みます。
そうする事によって鶏肉から旨みとコクを抽出するのです。前日の醤油ダレを入れることにより、いわゆる鰻のタレ同様、継ぎ足された醤油ダレは日に日に旨みが増し75年分の旨味が継ぎ足されています。
鶏のチャーシューにも75年分の旨味
スープの濃度を上げ、タレの旨味も増し、鶏油の量も今よりも増やしたため、より輪郭のあるラーメンに仕上がりました。
千草の麺は白っぽく、かん水少な目の中細麺。スープとの相性という意味では良き伴侶と言うべきかも知れないほど自然にのどを通ります。
醤油ダレで味付けした鶏のチャーシューは同じように75年分の旨味が含まれています。
75年の歴史が詰まったこのラーメンを、是非この機会にお召し上がりいただければと思います。
『新横浜ラーメン博物館』の情報
住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
交通:JR東海道新幹線・JR横浜線の新横浜駅から徒歩5分、横浜市営地下鉄の新横浜駅8番出口から徒歩1分
営業時間:平日11時~21時、土日祝10時半~21時
休館日:年末年始(12月31日、1月1日)
入場料:当日入場券大人450円、小・中・高校生・シニア(65歳以上)100円、小学生未満は無料
※障害者手帳をお持ちの方と、同数の付き添いの方は無料
入場フリーパス「6ヶ月パス」500円、「年間パス」800円
※協力:新横浜ラーメン博物館
https://www.raumen.co.jp/