新横浜ラーメン博物館(横浜市)は2024年3月6日、オープンから30年の節目を迎え、31年目の新たな一歩を踏み出しています。これまでの出店数は計50店。6月24日からは、博多ラーメンの「博多一双」(福岡市)が新規に出店します。新横浜ラーメン博物館の協力を得て、同店の紹介記事を「おとなの週末Web」でも掲載します。
※トップ画像は、新横浜ラーメン博物館内の「博多一双」店舗前に立つ創業者の山田晶仁さん=2024年6月21日、「博多一双」プレオープン試食会(撮影・堀晃和)
岩岡洋志・新横浜ラーメン博物館館長のコメント「福岡愛が強く、博多ラーメンを広めたい想いが非常に深い」
好きなご当地ラーメン、知っているご当地ラーメンというアンケートを取ると必ずTOP2に入るのが福岡と札幌です。ラーメン処として認知度と人気があるエリアの選定・誘致は毎回苦労するものですし、お客様からの期待も大きいです。
ラー博の30年間の歴史で福岡からの出店は「博多一双」さんで7店舗目です。詳細はコラムの最後に書きましたが、手前味噌ですけど、どのお店も銘店ばかりです。
そして今回ご出店いただく「博多一双」さんは、ラー博31年目の最初のお店であり、発表後のお客様からの期待もすごく感じております。
創業者の山田兄弟とは、福岡でも横浜でも幾度となくお会いしました。勢いを感じますし、従業員の方々のチームワークがとても素晴らしいと感じます。そして何よりも福岡に対する愛が強く、ご当地ラーメンとしての博多を広めたいという想いが非常に深いです。
その愛の強さにより、中々首を縦に振っていただけませんでしたが、私たちとしては「ラー博に出て良かった」と言ってもらえるよう最善を尽くしたいと思います。新横浜で一双さんのラーメンが食べられる幸せを感じるとともに、山田兄弟の愛や想いが詰まったラーメンを、是非お召し上がりいただきたいです。
とんこつラーメンの聖地・福岡で大行列
とんこつラーメンの聖地・福岡において、ひときわ目立つ大行列。博多っ子はもちろんのこと、県外や海外に至るまでその評判を聞きつけ、多い時には200人以上が列をなす。そのお店の名は「博多一双」。長時間待ってまで食べたいその魅力は、豚骨を長時間炊き上げ、骨の髄からうま味を最大限に引きだした濃厚なスープ。そして丼一面を覆うきめ細かい”脂泡”は、その見た目から“豚骨カプチーノ”と称され一双の代名詞に。
福岡は今、非とんこつ系(淡麗醤油やつけ麺等)が注目を浴びています。決してこの流れを否定するわけではありませんが、新横浜ラーメン博物館としては、創業から30年間、変わらず続けてきたことは、日本の素晴らしい食文化である「ご当地ラーメン」の紹介であり、この基本理念はこれからも決して変わることはありません。
そしてこの度、博多ラーメンのこれからを担うお店として「博多一双」が2024年6月24日(月)に出店致します。
創業者・山田兄弟が、屋号「一双」に込めた思い
博多一双の創業は2012年。創業者は兄・山田晶仁(まさひと)さんと、弟・山田章仁(あきひと)さんの山田兄弟。屋号の「一双」には、「二人で一つ」、「二人で日本一になろう」という想いが込められています。
兄弟は福岡県北九州市に生まれ、幼少期に福岡市へ引っ越し、それ以来ずっと地元福岡を世界一有名な町にしたいという想いを持っておりました。
山田兄弟はこれまで一度も喧嘩をしたことがないというほど大の仲良し。
弟・章仁さんが書いた幼稚園の卒園文集には、既に「兄がゲーム会社の社長、僕がゲーム会社の副社長」と書かれており、将来は二人で事業をやっていこうという気持ちが幼少期からあったのです。