美味しいおかひじきの見分け方 全体的にみずみずしい状態で、黒く変色している部分がなく、鮮やかな緑色をしているものを。黒く変色している部分は食べないようにしましょう。また、茎にハリがあって適度な弾力があるものが美味です。 …
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■陸地にはえています
正解:おかひじき
難易度:★★★★★
山形県の伝統野菜です
葉の形がひじきに似ていることから、その名がついた「おかひじき」。
海岸に自生するアカザ科の野草で、海沿いの庄内地域に自生していたおかひじきの種が最上川を通じて山形県南陽市に伝えられ、栽培が始まったといわれています。
そのような歴史があることから、おかひじきは山形県南陽市(置賜地方)発祥の伝統野菜とされています。
しかし、長らく山形以外の地区では見かけることは稀でしたが、昭和50年代頃から徐々に首都圏の市場に出荷されるようになり、全国区の野菜に。いまでは山形県以外の地域でも栽培されるようになっています。
一度摘んでもすぐに葉が芽吹くため、1年に何度も収穫できるという生命力の強さが大きな特徴です。
地域によって異なりますが、山形県では露地ものの出荷が始まるのが3月頃で、旬は4~6月くらいといわれています。ただし、持ち前の生命力の強さから最終的には11月頃まで出荷が続くという、収穫期間の長さも特徴のひとつです。。
また、ハウス栽培もされているため、年間を通じて市場に出回るようになっています。
シャキシャキとした食感で、茹でると美しい緑色になるため、料理に彩りを加えることができます。おひたしやサラダのほか、炒め物、鍋の具材、天ぷらにしても美味です。
ただし、アクがあるため、調理前に2分ほど(露地ものはアクが強めなので若干長めに)下茹でしてから使いましょう。
美味しいおかひじきの見分け方
全体的にみずみずしい状態で、黒く変色している部分がなく、鮮やかな緑色をしているものを。黒く変色している部分は食べないようにしましょう。また、茎にハリがあって適度な弾力があるものが美味です。
おかひじきは乾燥に弱いため、できるかぎり空気に触れないようにすることが必要です。保存するときは、ラップで包んで食品保存袋に入れ、野菜室で保存しましょう。
おかひじきの栄養素
非常に栄養価の高い野菜ですが、なかでも含有量の多いのはカリウムです。カリウムは利尿作用があり、とりすぎたナトリウムを体外に排出してくれる作用をもつため、むくみや高血圧の予防・改善をサポートしてくれます。
また、ビタミンACEと呼ばれる抗酸化力の強いビタミン3種類のほか、βカロテンも豊富に含まれています。
食物繊維もたっぷりなので、整腸作用も期待できる野菜といえます。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。