皇室のヒミツ、皇族の素顔

佳子さまのクルマ、愛用のブランドは? 佳子さまの日常(1)

新年一般参賀で皇居宮殿の長和殿ベランダで参賀者からの祝意にお応えになる佳子さま

連日のニュース報道で、見かけない日はなかった佳子さまのギリシャ共和国ご訪問。その注目度からも「東洋のダイアナ」と囁(ささや)かれるのも頷けよう。数年前までは、姉の小室眞子さんの“コイバナ”に何かと引き合いに出されたこともあった。しかしここ数年は、ご自分らしさを引きだたせる装いが感じられるなど、美しさに磨きがかかったようにお見受けする。そんな佳子さまの非日常とは、どんなものなのだろうか。

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連日のニュース報道で、見かけない日はなかった佳子さまのギリシャ共和国ご訪問。その注目度からも「東洋のダイアナ」と囁(ささや)かれるのも頷けよう。数年前までは、姉の小室眞子さんの“コイバナ”に何かと引き合いに出されたこともあった。しかしここ数年は、ご自分らしさを引きだたせる装いが感じられるなど、美しさに磨きがかかったようにお見受けする。そんな佳子さまの日常とは、どんなものなのだろうか。

苗字は「秋篠さん」?

佳子さまのお名前は、御名(おんな)、御身位(ごしんい=身分と地位)、敬称からなる「佳子内親王殿下」が正式なお呼び名である。ちなみに皇室の方々には苗字がないため、佳子さまの場合、通り名としてお父様の宮号(家名)を冠して「秋篠宮佳子」と名乗られているようだ。親しいご友人からは「秋篠さん」、「佳子ちゃん」と呼ばれることもあるそうだ。

そして皇室の方々には、「お印(しるし)」と呼ばれる身の回りに用いる、いわばシンボルマークがある。佳子さまのお印は、アオイ科の常緑高木であるオオハマボウの別名「ゆうな」(沖縄・奄美地方の呼び名)である。このお印を定められたのは、ご両親である秋篠宮皇嗣殿下(秋篠宮さま)、同妃殿下(紀子さま)で、その選定理由はご夫妻が「熱帯的な花を好まれていたこと」に由来する。

佳子さまのお印「ゆうな」。 お印とは身の回りに用いるシンボルマークで、各皇族方にはご誕生と同時にそれぞれ異なるお印が用意される。 学名は「Hibiscus tiliaceus」、花言葉は「楽しい思い出」、花の色は黄色とオレンジ色がある

若きプリンセス

ここ最近の皇室報道を見ると、天皇家の長女・敬宮(としのみや)愛子さまと佳子さまの話題で持ち切りなのである。ともに20代ということもあり、同世代からの注目度も高い。

この春、愛子さまが日本赤十字社常勤嘱託職員となられたことは、記憶に新しいところだ。一方で、佳子さまはというと二つの総裁職のほか、全日本ろうあ連盟に非常勤嘱託職員としてお勤めもされている。ちなみに、ここで得た給与は個人の収入となるため、「所得税や住民税」の課税対象となる。

お二方ともその人気ゆえ、“通勤”にはクルマ(宮内庁所有の公用車)を利用されている。地下鉄、JR、バスといった公共交通機関で“混乱”を生じさせないための措置であろう。とはいえ、佳子さまは学生当時、電車で大学へ通われたこともあるので、ご自身で交通系ICカードをお持ちなのかも知れない。時折、コンビニで買い物をされることもあるように伝え聞くが、その際に「ピピッ」と決済されていると思うと親近感が沸く。

三菱ディグニティと日産フーガ

天皇家や各宮家には、ご公務や日常生活へ対応するため、宮内庁はその使途に応じて種々のクルマを専用車として配置している。

佳子さまの場合、ご公務では秋篠宮ご夫妻が主に使用されている同家に配置される三菱ディグニティ(平成12年式)を、通勤等では佳子さま用に配置される日産フーガをご使用になられている。小室眞子さんが御降嫁されるまでは、姉妹各々にクルマが用意されていたが、お揃いの車種にするなど、その仲睦まじさを垣間見ることもできた。なお、遠方でのご公務の場合には、訪れた道府県の知事専用車を使用するのが例になっている。海外でのご公務では、その国の政府が用意または斡旋したクルマに乗られている。

ご結婚により皇籍離脱した”小室眞子さん”を見送る秋篠宮ご夫妻と佳子さま。このように宮邸から嫁ぎ先への旅立ちに際しては、天皇陛下から菊の御紋章が取り付けられた”リムジン御料車”が差し回されるのが例であるが、眞子さんの場合、公務で使用していた”佳子さまとお揃い”の宮内庁公用車(日産フーガ)であった=2021年10月26日、秋篠宮御仮寓所御車寄

庶民的なファッション

2023年のペルーご訪問に続き、去る5月に訪れたギリシャご訪問で注目を浴びたのは、庶民的な通販ブランドをお召しになったことだ。ペルーでは「ヘムフレアフーディブルゾン(推定価格3832円)」を、ギリシャでは「2WAYパフハーフスリーブニット(推定価格2990円)」のほか、日ごろから愛用されていると言われるブランドの「レースワンピース(推定価格2万7500円)」だったのではないかと、同年代の女性を中心にネット上ではにぎわいを見せた。

では、どのようにして購入されたのか。確かに通販サイトからのオーダーであれば、ひと目を気にせずに買い物はできる。が、住所や購入者の特定に至ることは避けるはずだ。宮邸には、私的使用人といって宮内庁の職員とは別に、宮家独自で雇用された“お手伝いさん”の存在がある。その中には若き女性もいるという。そうした私的使用人にお願いして、購入したと考えるのが自然であろう。

学習院中等科3年生のときの佳子さま。この頃から既にファッションセンスには定評があった。写真は、当時の天皇ご一家がお揃いで「こどもの国(横浜市)」を訪れた際に、ミニSL(遊戯鉄道)へ御乗車になられた時のもの=2009年12月19日

次回「佳子さまの日常(2)」では、ご結婚感や女性宮家問題といった話題に触れます。

文・写真/工藤直通

くどう・なおみち。日本地方新聞協会皇室担当写真記者。1970年、東京都生まれ。10歳から始めた鉄道写真をきっかけに、中学生の頃より特別列車(お召列車)の撮影を通じて皇室に関心をもつようになる。高校在学中から出版業に携わり、以降、乗り物を通じた皇室取材を重ねる。著書に「天皇陛下と皇族方と乗り物と」(講談社ビーシー/講談社)、「天皇陛下と鉄道」(交通新聞社)など。

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