旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。さて、今回のテーマとなる食材は? ■ツルツルです 正解:ネクタリン 難易度:★★☆☆☆ さわやかな酸味と歯…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
■ツルツルです
正解:ネクタリン
難易度:★★☆☆☆
さわやかな酸味と歯ごたえのある果肉が特徴です
ネクタリンはバラ科モモ属に分類される果物で、桃の変種です。和名はズバイモモです。また、「無毛桃」「油桃」「椿桃」「光桃)」など、さまざまな異名をもちます。
名前の由来は、ギリシャ神話に登場する美酒「ネクタル」といわれています。
中央アジアのトルキスタン地方原産で、中国では7世紀頃から栽培され始め、その後ヨーロッパに伝えられました。日本に導入されたのは明治時代と、日本では意外と歴史が浅い果物です。
桃の変種とはいえ、桃とは見た目も食感もかなり異なります。
見た目の違いは、無毛桃とも呼ばれるように、果皮が滑らかでうぶ毛がないことです。また、サイズも桃よりひと回りほど小ぶりです。
また、果肉は硬めでしっかりとした食感。果肉の色は、桃のような白色種もありますが、国内では黄色や赤色の品種が多く流通しています。
風味は桃に似ているものの、食味は未熟でまだ果肉が硬い桃に近く、酸味があり、さわやかな甘みをもちます。
旬の時期は品種によって若干異なりますが、7月頃から9月上旬となります。
日本での生産地は長野県が全体の約70%を占め、ほかに山梨県、福島県など、桃の産地でも有名な地域での生産量が多いようです。
生のままいただくことはもちろん、さわやかな酸味があるため、サラダなどにしても美味しくいただけます。また、ピューレ状にしてシャーベットにしたり、フルーツタルトなどにしても美味です。
美味しいネクタリンの見分け方
果皮がみずみずしくハリがあり、全体的にふっくらとしていて丸みを帯びているものを。手に持って重みを感じるかもチェックしましょう。また、果皮にキズがあったり、変色しているものは避けましょう。
スーパーなどに販売されているときはまだ未熟で、酸味が強いことがあります。
果皮の色が熟れ具合の判断基準となります。赤と黄色のまだら模様になっているものは未熟です。果皮の色が全体的に赤くなっていて、桃に似た甘い香りを感じるようなら食べ頃です。
また、触ると少し柔らかいと感じる程度が食べ頃なのですが、桃と同様、ネクタリンも傷みやすいため、購入前のものを指で押したりするのはマナー違反です。
追熟するときは陽の当たらない涼しいところに保管します。追熟させた後、食べる直前に冷蔵庫に入れて冷やして食べるのがおすすめです。
ネクタリンの注目栄養素
抗酸化物質であるビタミンCやベータカロテン、ビタミンEが豊富なことが大きなポイントです。これらの栄養素は細胞を傷つけて体の老化を促進させる活性酸素を除去する働きがあります。
ほかに、体内の余分な塩分の排出を促す作用をもつカリウムも豊富に含まれていることから、むくみの改善効果も期待できます。
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