×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

「脳の連携プレイで運転ができている」(脳神経内科専門医・塚本 浩先生)

脳はそれぞれが異なる役割をもついくつかの部位が集まってできています。それらがうまく連携して働かないと脳は正常に機能しません。

たとえば、赤信号で止まる時、まずは目から入った視覚情報を後頭葉という部位が受け取ります。この時点ではあくまでも赤い色と認識しただけです。

その情報は前頭葉に送られて、前頭葉のなかにある前頭前野という部位が赤信号なので止まらなくてはならないと判断します。さらに、同じ前頭葉にある運動野が足にブレーキを踏めと指令を出さなくては最終的にクルマを止めることはできません。

「脳のなかで連携プレイが組まれ、それが肉体へ指示する」。このような仕組みでクルマの運転はできている

このように、赤信号で止まるというごく単純で当たり前と思えるような行為ですら、多くの部位を同時に働かさなくてはならないのです。

長く運転していると「運転などたやすいもの」と思いがちです。しかし、それは間違いで、脳のどこか1カ所でも機能しなくなれば、安全に運転することができなくなってしまうのです。

脳のすべての部位を正常に働かせるために有効なのは、本書の60ページより掲載しているドリルを解くなどして脳を使うことです。また、運動不足、偏った食生活など、脳を痛めつけるような生活習慣を改めることも大切です。(「脳活ドリル」本からの抜粋)

……日頃の習慣として「脳活ドリル」を行う。頭を柔軟に働かせておけば、75歳になった時のクルマの運転免許更新も、不安なく臨めるはず。

医師が考えた187問の脳活ドリルが掲載されている 「運転免許認知機能検査 完全攻略本」

別冊ベストカー
「運転免許認知機能検査 完全攻略本」

総合監修:塚本 浩(脳神経内科専門医)
定価1320円(本体1200円・税10%)
講談社ビーシー/講談社

文:おとなの週末Web編集部/写真:Adobe Stock

icon-gallery
icon-prev 1 2
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

baba
baba

baba

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…