美味しいうわばみそうの見分け方 赤みずの場合は、赤みを帯びている部分がぬめりが強いため、赤い部分が多いほど良質とされています。 また、茎の部分が太く、葉先までみずみずしいものを選びましょう。葉は鮮度のバロメーターとなるの…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■いろいろ食べられます
正解:うわばみそう(みず)
難易度:★★★★★
秋には山のネックレスも採取できます
うわばみそうは、イラクサ科ウワバミソウ属に分類される山菜で、渓流沿いや湿地に自生しています。別名は「みず」「水菜」で、実は、市場ではこちらの名前で流通していることが多いようです。
5~10月頃まで、約半年間と、長きにわたって採取できるという珍しい山菜です。
食用とされるのはおもに茎の部分ですが、葉や根っこも食べることができます。茎には独特のぬめりがあり、シャキシャキした歯触りが特徴です。
アクやクセが少ないので、おひたし、浅漬け、炒め物、煮付け、和え物、みそ汁の具など、幅広い料理に使えることも大きな特徴です。
葉は天ぷらにしたり、炒め物、和え物にして食べると美味です。
また、10月頃になると茎と葉の付け根に丸く小さな「むかご」がつきます。「みずのコブ」や「山のネックレス」とも呼ばれ、非常に美味で、高級食材として珍重されています。
むかごは茎を一緒に漬物にして食されることが多いのですが、おひたしや炒め物にして食べても美味です。
一般的にみずといえば茎の下側が赤い「赤みず」のことを指しますが、青みずという根元から葉の先まで緑色をしている近縁種もあります。ただし、こちらは別の種になります。
赤みずの茎を食べるときは皮をむく必要がありますが、青みずは皮も柔らかいので、皮をむかずに食することができます。
注 : うわばみそうなど野生の農産物については、食品衛生法における食品中の放射性物質の基準値を超える事例が一部地域で報告されています。これを受け、一部自治体が、業者に対して出荷・販売をやめるよう要請しているほか、自家消費についても控えるよう呼びかけています。購入や採取の際には、厚労省や自治体のホームページでご確認ください。
美味しいうわばみそうの見分け方
赤みずの場合は、赤みを帯びている部分がぬめりが強いため、赤い部分が多いほど良質とされています。
また、茎の部分が太く、葉先までみずみずしいものを選びましょう。葉は鮮度のバロメーターとなるのでしっかりチェックして、しおれていたり、変色しているようなものは避けましょう。
うわばみそうの注目栄養素
栄養価が高く、ビタミンB1、B2、Cやミネラルが多く含まれ、なかでも、ビタミンCが豊富に含まれています。
薬効も高く、古来より生薬としても使われています。軽い切り傷、すり傷、虫刺されの改善に効果があるといわれています。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。