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浅草で45分間の自由行動

バスは、神田や秋葉原、上野や「かっぱ橋道具街」などを通って浅草へ。バスガイドさんの説明は明快で、東京という街や、出されるお料理に関する知識が、すっと頭に入っていく。例えば、東京スカイツリーは完成からもう12年も経つことを改めて認識した。時の流れの速さにびっくりする。地デジがどうとか言っていたのが、懐かしい。

間近に迫ってくる高架の下などにテンションも上がる

浅草では一旦バスを降りて、45分程度の自由行動になる。意外と時間がないので計画を練っておきたい。私は、浅草寺と浅草神社を参拝したが、迷ったらガイドさんに気軽に相談してみてもいい。ツアー参加者の中には、時間いっぱいを使って、行列必至の人気和菓子店『亀十』のどら焼きをゲットしに行ったツワモノもいた。

東京スカイツリーの圧倒的な存在感。完成から12年になる

浅草散策を終えて車内へ戻ると、コースもいよいよ終盤。食事やデザートも東京を意識したメニューでワクワクする。あさりの旨みがたっぷりな「深川飯」にはもち米が入っていて、クセになりそう。『鮨 銀座おのでら』監修「抹茶のブランマンジェ」は、きちんと抹茶の香り高さが楽しめる舌触り抜群の逸品だった。

「深川飯」はもちろん、「香の物」もおいしかった

ディナーコースや、貸し切りプランも

ということで、東京生まれ・東京育ちの私だが、通る場所の地名の由来など知らなかった知識がたくさん得られ、楽しいだけでなく、学びにもなった。浅草のような華やかな東京の一面を見られたり、下町らしい街中を抜けたり、両国の慰霊堂の近くも通るなど、東京のさまざまな側面を見て聞いて感じ、考えることができる。

プロの話術に感心しながら、シェフの料理に舌鼓を打っていたら、あっという間に時間が経ってしまった印象だ。

個人的には、高齢になってきた地方暮らしの義両親と一緒に楽しみたいと思った。地方の人って歩き慣れていないし、人混みも苦手だから、とてもいいのではないだろうか。

今回のレストランバスはランチコースだったが、ルートが変わるディナーやヨーロピアンコースなどもある。貸切プランもあるので、同窓会とか結婚式の二次会とかオフ会とかをやっても楽しそう!と思った。暑さや寒さに左右されずに楽しめるバスの旅。基本は週末の運行だが、どうぞお試しください。

レストランバスの車内
道路状況によって、多少時間が前後する可能性があるので余裕を持っておきたい

[和食メニューランチコース]
〈料金〉通常プラン1万1800円〜、誕生日・記念日プラン:1万2500円〜
https://travel.willer.co.jp/restaurantbus/

文・写真/市村幸妙
いちむら・ゆきえ。フリーランスのライター・編集者。地元・東京の農家さんとコミュニケーションを取ったり、手前味噌作りを友人たちと毎年共に行ったり、野菜類と発酵食品をこよなく愛する。中学受験業界にも強い雑食系。バンドの推し活も熱心にしている。落語家の夫と二人暮らし。

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市村 幸妙
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