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『スペイン食堂 エルペケーニャ』 @浅草橋

素材の持ち味を引き出す独自のアレンジに唸る

オーナーの岡野さんは料理人になりたての頃から約10年間、毎年のようにスペイン各地のレストランを食べ歩き、ここぞという店ではその場で門を叩いて厨房に入るという武者修業を繰り返してきた。

今も頻繁に現地に足を運び新たな知識を探求し続けている。そんな彼の料理は伝統へのリスペクトを守りつつも、自身のアイディアとセンスをさりげなくプラス。

魚介のパエリア 2800円

『スペイン食堂 エルペケーニャ』タコのガリシア風~カリフラワーソース~ 1600円 香味野菜やローリエとじっくり煮込んだタコはふんわりとした口当たり。クリーミーなソースによってワインを呼ぶひと皿に

例えば王道のタコのガリシア風だって、原型は茹でたタコとジャガイモを和えたシンプルな料理ながらも、こちらではカリフラワーのクリームソースで彩り、フライドポテトをあしらった重厚なひと皿へと進化させた。

とは言え、もっとも大事にするのは素材の力。味の足し引きの塩梅によって膨らんだ滋味が、どの皿からもいきいきと伝わってくる。

『スペイン食堂 エルペケーニャ』

[住所]東京都台東区浅草橋1-26-1 YMKビル地下1階
[電話]03-6875-1022
[営業時間]11時半~15時(14時LO)、17時半~23時(22時LO)、土・日・祝12時~15時(14時LO)、17時~22時(21時LO)
[休日]月
[交通]JR総武線浅草橋駅西口から徒歩1分

『蔵前いせや』 @蔵前

どっしり濃厚なツユにご飯がぐいぐい進むこれぞ下町の味!

今じゃ東京のブルックリンなんて呼ばれる蔵前も、ひと昔前までは小さな工場が軒を連ねる町だった。50年以上、この地で営業を続けるこちらは、そんな工場で働く職人さんたちの胃袋を日々支えてきた存在だ。

それゆえ今も丼ツユは濃口仕立ての、これぞ江戸前下町の味。大量のカツオ節を煮出した濃厚なダシを効かせたそれは、甘塩っぱさの中にどっしりとしたコクもある。卵をふんだんに使って風味よく仕上げた衣に沁み込めば、くるおしいほどにご飯を呼ぶ。

天丼 1200円

『蔵前いせや』天丼 1200円 継ぎ足しの丼ツユはまろやかでコクもあり、濃口ながらも素材をきちんと引き立てる

また、先代が考案したオリジナルの逸品が「天サンド」。この丼ツユに浸したエビ天とイカ天を、しゃっきり茹でたほうれん草の茎と共に片面だけをトーストした食パンでサンド。味わい、食感、香りとすべてのバランスの妙に舌を巻く。

『蔵前いせや』

[住所]東京都台東区蔵前4-37-9
[電話]03-3866-5870
[営業時間]11時~15時(14時40分LO)、17時~19時半 ※売り切れ次第終了
[休日]水
[交通]都営大江戸線ほか蔵前駅A5出口から徒歩5分

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おとなの週末Web編集部
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