×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

icon-gallery

「旨い!」と思わず唸らされるとんかつは、専門店や洋食屋だけじゃありません。大衆食堂や居酒屋にも、さらには寿司と一緒に名物となっている店だってあるんです。数多のメニューの中にあり、ひと際オーラを放つとんかつはいかがですか?

【食堂】

『定食屋 石榴(ざくろ)』@等々力 いい食材でシンプルに作る美味しさ 

目移りする料理が揃う 街の人気店

煮込み、ラーメン、焼き魚、約60種の品書きを眺めるだけで胃袋のスイッチオン。やっぱ地元で愛される定食屋さんはこうでなくっちゃね。

人気のアレもありました、埼玉の「もち豚」を使ったロースとんかつ。和洋中とこれだけ幅広い料理が揃っていても、和食歴15年になる店長の手にかかればチャチャッと安定の味が完成する。

新座もち豚ロースとんかつ定食 1480円

『定食屋 石榴(ざくろ)』新座もち豚ロースとんかつ定食 1480円 いい食材でシンプルに作る美味しさ。こんがりでサクサク。埼玉・新座の「もち豚」は人気のトンテキにも使う

たっぷり200gの肩ロースを温度が違うふたつのフライヤーで2度揚げしたそれは、脂身の口溶けもジューシー、きちんと旨い。しかも気負わず楽しめる。これって大事なことなんです。

鮮魚や野菜類はオーナー自らが川崎の市場で目利きしたもの。いい食材を仕入れて誠実に調理する。考え方も料理も、シンプル・イズ・ベストのイイ店です。

『定食屋 石榴(ざくろ)』

[住所]東京都世田谷区等々力3-9-6 角金ビル1階
[電話]03-6432-2468
[営業時間]11時~15時、17時~23時(22時半LO)
[休日]月
[交通]東急大井町線等々力駅北口から徒歩1分

【居酒屋】

『まるしげ』 @赤坂 肉の濃い旨みとカリカリの衣が旨い!

酒飲みの心をつかむつまみに唸る

壁を埋め尽くす焼酎の品書きが圧巻。その数、なんと120~130種類。それに負けじと、つまみがぎっちり書かれたメニューの数もすごい。新潟・佐藤豆腐店直送の油揚げ、山梨・坂本夫婦の完全無農薬野菜など名だたる食材にも惹かれるが、ぜひ食べたいのが茨城・塚原牧場の梅山豚のとんかつ。

梅山豚ロースカツ 1000円、六代目百合 500円

『まるしげ』梅山豚ロースカツ 1000円、六代目百合 500円 肉の濃い旨みとカリカリの衣が旨い!塩や醤油を付けてもいいが、そのままでも十分美味しい

店主の小久保さんが脂身の美味しさに惚れ込み、脂をあまり落とし過ぎないように卸してもらっているそう。脂身に塩コショウをしっかりふって低温でじっくり揚げることで、甘みやナッツのような香りが増すという。

薄づきの衣はサクサク軽やかで肉の旨みが濃く、パンチの強い芋焼酎や黒糖焼酎と抜群に相性がいい。「これぞ、つまみのとんかつ!」と拍手を送りたくなる。

『まるしげ』

[住所]東京都港区赤坂2-14-8 山口建設ビル2階
[電話]03-3224-1810
[営業時間]17時~24時半LO(金・祝前日~翌2時半LO、土19時〜22時LO)
[休日]日・祝、土曜不定休
[交通]地下鉄千代田線赤坂駅2番出口より徒歩2分

【居酒屋】

『くうのむちゃのま』 @石神井公園 ちょい塩で肉と日本酒の味わいがアップ

父親仕込みのとんかつを居酒屋で継承

おすすめメニューのトップに躍り出ている看板メニューが、とんかつ。オーナーの実家が東京・青梅でとんかつ店を営んでおり、居酒屋での修業を経て独立する際は、「とんかつを武器にする!」と決めていたそう。

豚肉は、開店の際に改めていろいろな銘柄を食べ比べて選んだという和豚もちぶた。粗めでザクザクの衣をまとったとんかつは、脂身が濃厚すぎずに口どけがよく、じんわり広がるほどよい甘みがちょうどいい。

ロースカツ 1210円、たる酒澤乃井 銀印 660円

『くうのむちゃのま』ロースカツ 1210円、たる酒澤乃井 銀印 660円 ちょい塩で肉と日本酒の味わいがアップ。日本酒は塩も一緒に提供

さらに、ぜひ試してほしいと言われた組み合わせが、芳醇でまろやかな「澤乃井」のたる酒と塩。とんかつに塩を付けてかじったあとに日本酒を流し込むと、互いの甘みが見事にマッチ。塩味が旨みを引き立てて、より一体感が増すのだ。これはハマる!

『くうのむちゃのま』

[住所]東京都練馬区石神井町2-13-5 グリーンハイムたちばな102
[電話]03-5923-5677
[営業時間]17時~23時(フード22時LO、ドリンク22時半LO)、土・日15時~
[休日]無休
[交通]西武池袋線石神井公園駅北口から徒歩4分

【&寿司】

『とんかつ 中根』 @浅草 父が作るやさしい旨さの洋食とんかつ

ニッポンの2大ご馳走がどちらも旨い!

もしかして日本一(?)平和な店なんじゃないだろうか。だってですよ、今日はガッツリとんかつだぜ~の旦那さんも、寿司推しの奥さんも、両者の願望を各々専門の技で叶えてくれるんだから。

「揉めない店です」と笑うのは2代目の中根康太郎さん。洋食のコックだった父の康孝さんが始めたとんかつ屋だが、自身は和食が好きで寿司や割烹などで修業した。それぞれ得意なとんかつと寿司、ニッポンのご馳走2店がひとつになったのがこの店なのだ。

ロースカツ定食 1650円

『とんかつ 中根』ロースカツ定食 1650円 父が作るやさしい旨さの洋食とんかつ。安定した旨さの「やまと豚」を使用。160度をキープしたラードでふわっとキツネ色に揚げる。トマトソースは鶏ガラスープをベースにした自家製の味

定番のロースかつはふわっとやさしい仕上がりで、程よい酸味のトマトソースが何ともハイカラ。握りは天然物のネタが上質。とんかつを肴に一献、寿司で〆なんて贅沢もここならOK。てことでみ~んな笑顔、円満ですな。

『とんかつ 中根』

[住所]東京都台東区浅草6-17-7
[電話]03-3875-6944
[営業時間]11時~14時(13時半LO)、17時~21時(20時半LO)※材料が無くなり次第終了
[休日]日・祝、第1・2月
[交通]地下鉄銀座線ほか浅草駅7番出口などから徒歩10分

撮影/小澤晶子(石榴)、竹崎恵子(まるしげ)、鵜澤昭彦(くうのむちゃのま)、大西尚明(とんかつ 中根)、取材/肥田木奈々(石榴、とんかつ 中根)、井島加恵(まるしげ、くうのむちゃのま)

※2022年11月号発売時点の情報です。

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

icon-gallery
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

おとなの週末Web編集部
おとなの週末Web編集部

おとなの週末Web編集部

最新刊

2024年12月20日に開業110周年を迎える東京駅を大特集。何度来ても迷ってしまう。おいしい店はど…