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本格カレーの「五島の鯛で出汁をとったなんにでもあうカレー」

おみやげに持たされた「 五島の鯛で出汁をとったなんにでもあうカレー」(税込280円)。本格カレーが楽しめる。

五島列島といえば海の幸。しかし、刺し身を持たせるわけにもいかないからだろう、地元のひとが土産に持たせてくれたのがこの、「 五島の鯛で出汁をとったなんにでもあうカレー」だった。

今回紹介するのはプレーン(税込280円)だが、具材の入った チキン(税込520円)ビーフ(税込650円)豚なんこつ(税込480円 )といった選択肢もある。「なんにでもあうカレー」を証明するためのラインナップだろう。

開封前の見た目は普通のレトルトカレーである。あっさりしたデザインだが、フォントの選択とカレーライスのアイコンで現代的な印象だ。さっそく味見に移ることにしよう。

湯せんするところまでは、普通のレトルトカレーとなにも変わらない。

酸味から始まり、辛さに切り替わる本格カレーの味

具のないカレー。だがそれがいい。具入りの、チキン(税込520円)ビーフ(税込650円)豚なんこつ(税込480円)もある。

固めに炊いた白米の上で開封。香りは強くない。色は濃い黄色で、プレーンなので具は見当たらない。なんにでもあうということは、なにものでもないということでもある。

スプーンで口に運んでも、すぐに刺激的な辛さがくるわけではない。辛さは特に感じない。感じられるのは酸味で、その背後に厚みのある複雑な味がある、おそらく、その主軸が鯛の出汁なのだろう。

そして、食べ進めようとするころに、一気に辛さが押し寄せてくる。「辛くない」などと言ったのは誰だ。辛いじゃないか。爽やかなカレーライスの辛さだ。これが後から押し寄せてくる。美味い。

夏の盛りに食欲を刺激するのに、丁度いい辛さの本格カレーでした。

一口めは酸味が前に出て、あまり辛くない。それがじきに辛さに変化してゆく、本格カレーの風味。繊細な鯛の出汁を味わわせる工夫だ。

文・写真/深澤紳一(ふかさわ しんいち):PCゲーム雑誌から文芸誌、サブカルチャー誌まで幅広い寄稿歴をもつライター。レーシングスクールインストラクターなども務めつつ、飼犬のために日々働く愛犬家。

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深澤 紳一
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