いま、グルメのサブスクが面白い。老舗百貨店、大丸・松坂屋では、2023年に冷凍グルメ宅配のサブスクサービス「ラクリッチ」をスタート。食通のバイヤーがセレクトした冷凍グルメが毎月届く定期便で、グルマンの間で話題だという。そんな噂を聞きつけ、おと週スタッフが実食取材した!
定期便は「すごリッチBOX」「しっかリッチBOX」「ちょいリッチBOX」の3コース
厳選したリッチな冷凍惣菜が毎月届くラクリッチ。デパ地下ブランドを中心に、約50ブランド・約100メニューの中から毎月バイヤーがセレクトした贅沢なグルメセットを楽しめるサービスだ。いわばデパ地下グルメの定期便なのだが、面白いのは、自宅に届くまで商品ラインナップの一部がシークレットということ!
そう、箱を開けてからのお楽しみ。コンセプトは、“おまかせでおいしい出会いを”。自分で選ばないからこその新しい美味の発見とワクワク体験が待っているというわけだ。
基本のコースは、価格帯の異なる3種類。日常使いしやすい6~8品が届く「ちょいリッチBOX(6500円)」、日常使いと豪華さのバランスが取れた7~10品の「しっかリッチBOX(9000円)」、名店の逸品を中心に贅沢な7~11品を詰め合わせた「すごリッチBOX(12000円)」があり、好みや予算に合わせてチョイスできる。
いずれもレンチンや湯せんで温めたり、解凍するだけのお手軽メニューが多い。ネーミングのとおり、“リッチ”なグルメを“ラク”に楽しめる仕様という。バイヤーによる目利きの信頼感とデパ地下クオリティに加え、作りたてのおいしさや鮮度を保つ最新の冷凍技術も相まって、味わい評価も上々というから、興味津々!
おと週スタッフが早速メニューを実食体験
今回は全メニューの中からバイヤーが特におすすめする4品をピックアップ。どれも、定期便3コースのいずれかに入っている人気メニューとのことで期待が高まる。いよいよおと週スタッフが試食してみることに。
おと週W:ひとまずテーブルに並べてみたけど、もうパーティだね(笑)。
おと週I:うん、和洋中揃っているし、彩りも華やか。ご褒美感がハンパない!
おと週K:レンジでチンして食事をサクッと簡単に済ませる、という印象とはちょっと違う。いいお酒とお気に入りの食器を用意して楽しみたくなる感じ。
おと週W:わかる。このビジュアルは食べる前からテンション上がるヤツ~。
実食したのは、バイヤーが太鼓判を押す次の4商品だ。
バイヤーおすすめの人気メニューから4品
「海心 ほほがほころぶ きんき煮付」
高級魚として知られる“きんき”を、秘伝のタレとともに真空パック&瞬間冷凍した煮つけで、「身が立派すぎっ!」とスタッフから歓喜の声が続出。品のよい脂がのり、湯せんするだけでできたてのようなフワフワの仕上がりに。箸を入れれば、ほろりとほどける身質に、まさに頬がほころんだ。
「厳選洋食 さくらい カニクリーミーコロッケ」
東京・上野にある洋食の名店『厳選洋食さくらい』のレシピをベースに作られた一品。俵型のコロッケの中には、2種類のカニを独自配合で混ぜ合わせた濃厚なベシャメルソースがみっちり。カニ身のほかに、マッシュルームまでたっぷり潜んでいる。なんとも香り高く贅沢な味わいに大満足。
「ブレジュ 奥出雲和牛の手ごねハンバーグ ポワブルベールソース添え」
しまね和牛の中でも、奥出雲地域で生まれ育った希少なブランド和牛“奥出雲和牛“を100%使用。その柔らかな肉質と雑味のない旨みを、シンプルな配合で見事に生かしている。青胡椒を使ったソースも相性抜群だ。ラクリッチユーザーのアンケート調査で上位の人気を誇るというのも納得の本格派。
「菰田欣也 監修 黒醋酢豚」
ご覧あれ、この見事な照りを。中華の巨匠・菰田欣也氏が監修した酢豚は、試食の際に「おおっ!」とひと際盛り上がったひと皿。豚肉の柔らかさに黒酢のコクと酸味が際立ち、家庭では決して出せないであろう完璧なバランス。しかも食べ応えも十分。紹興酒や赤ワインと合わせたいところ。
これが冷凍?! とスタッフ一同驚きの連続
おと週I:ひと通り食べて、なんかもう外食したような満足感じゃない? 個人的に冷凍ハンバーグって食感が好みじゃないことが多くて敬遠気味だったんだけど、この奥出雲和牛の手ごねハンバーグで魅力に目覚めた!
おと週K:粗切りっぽい肉感で、噛むほどに旨みが増すのがいいよね。肉質のよさが感じられるのは、さすが奥出雲和牛。高級冷凍食品ブランドの先駆け『ブレジュ』が手がける商品だけあるなあと感心。
おと週W:青胡椒の香りがピリッとくるソースも鮮烈で。これ、間違いなく大人の味わいだね。というか、子供にはもったいない(笑)。
おと週I:うん、ワイン片手にいただくのが最高。赤も白もイケる!
おと週K:大人仕様といえば、コロッケもそうかも。トースターで温めたときに立ち上る香りがコクもあり濃厚。カニ以外にマッシュルームもたくさん入っているから、塩味と旨みが重なって、複雑味のある味わいがたまらん。
おと週W:で、そこに重なるようにカニの香りが追いかけてきて……これにはふくよかな果実味のある白ワインが合うと思う! って、Iさんは何してるの?
おと週I:えっ、お皿についたコロッケの中のクリームをバゲットにつけて食べているんだけど。めちゃくちゃ旨いよ!
おと週K:楽しみ過ぎやろ~。まあ、最後まで拭いたくなるおいしさってことで。
おと週W:冷凍のハンバーグもコロッケも、ひと昔前までは弁当のサブメン的な立ち位置だったけど、そのイメージは気持ちよく覆された感ある。
おと週I:同感。酢豚もさ、火の入り具合が完璧だよね。
おと週W:肉の繊維質を感じつつ、すっと歯が入る柔らかな食感のバランスが見事。ホントにこれが冷凍? って疑いたくなるわ。
おと週K: 湯せんだけでこのクオリティの酢豚を楽しめるのは感動だね。奥のキッチンに菰田シェフがいるんじゃないかと思ったもん(笑)。
おと週I:アハハ。でも冗談じゃなく、そういうレベルだよね。黒酢のコクと酸味もいい塩梅。誰か紹興酒を持ってきてくれないかな。
おと週K:また酒(笑)。あと、和食もきちんと上質だったのがうれしいところ。
おと週W:きんきの煮つけ、旨し~。身はしっとり、脂はぷるぷる。煮つけってシンプルだから、味の違いが如実にわかるよね。身がパサついていたり、甘ったるい味付けのヤツはうーむとなる。
おと週I:そ、タレも品よしだった。それに、高級魚なのにダイナミックなボリュームで、魚のおいしさを存分に堪能できたし。燗酒とぜひ味わいたい。