缶チューハイに氷入りカップは付く? 付かない?
さて、肝心要の車内販売である。事前に調べた内容によると、お酒は4種類。ビール2種(ザ・プレミアム・モルツとスーパードライ)、タカラ缶チューハイレモン、そして山崎12年(2300円!)。
おなじみ、スジャータの「スゴイカタイアイス」もある。何より一番気になったのは、等々力の人気パティスリー『オーボンヴュータン』の「プティフールセック」があったこと。これは以前の車内販売にあったのだろうか。
なんて販売内容をチェックしていたりなんやかんやしているうちに地震発生から1時間経過。運転を見合わせている区間があれば、車両点検を行っている新幹線があってダイヤが大幅に乱れている。
ホームには、自分が乗車しているあとの新幹線に乗る方々が大勢いた。フットレストに足を置き、酒を飲みつつ仕事をしながら車内で待てるだけでもありがたい。しかもグリーン車で。
それにしても、車内販売だから発車しないと買えない? と思っていたことから、注文をためらっていた小心者のワタシ。
あたりを見渡すと、明らかにモバイルオーダーされた商品を運んでるパーサーさんを発見。これは! と思い、シートの網に刺さっていたリーフレットのQRコードを読み取る。事前チェックしていたよりも商品が少ない。
しかも『オーボンヴュータン』の「プティフールセック」がない!
そこへ追い打ちをかけるように、発車時間の目処を告げるアナウンスが流れる。その際、今のうちにホームのキオスクへ飲み物をどうぞとのアナウンスが! あ! そうか別に新幹線に閉じこもる必要はなかったんだ。それすら躊躇っていた小心者のワタシ。今のところ判断がすべて裏目ってる……。
クヨクヨしても仕方ない。そうだ、注文しよう。記念すべきファーストオーダーは「タカラ缶チューハイレモン」、つまみに「チップスター極(伊勢えび味)」、そして「スジャータアイスクリーム(バニラ)」を選んだ。
数分後、パーサーさんが籠みたいなものに注文商品をのせてやってきた。商品を確認して会計を行う。現金かSuicaでの支払いに対応している。
『オーボンヴュータン』ショックから「売り切れてる商品、結構あるんですね」と話すと、「お菓子類は」と返したパーサーさん。あぁこれはみんな早くから注文してたんだな……。
「タカラ缶チューハイレモン」を注文するにあたって気になっていたことがあった。それは氷入りカップが付いてくるかどうか。ワゴン車での販売時は、「タカラ缶チューハイレモン」を買うと氷入りのプラカップを出してくれた。このサービスがたまらなく好きだった。
事前チェックの際、山崎12年には氷と水または炭酸水付きと書いてあったものの、「タカラ缶チューハイレモン」にはその記載がなかった。これは付いてこない可能性があるな、と事前に氷入りのカップを『NewDays』で購入していたのだ。
しかし、その判断は杞憂に終わった。上に出ている写真の通り、ちゃんと氷入りのプラカップが付いていた! これこれ!
喜び勇んでプラカップへチューハイを注ぐ。一気呵成にグビッ。くぅぅ〜、ビール2本を飲んだあとに呑むキンキンのチューハイが染みる。
そこへ、つまみとして買ったチップスターの伊勢えび味をパクっ。軽食程度の食事だったのでお腹が満たされていなかった。そこへこれを食べたもんだから、まあ旨いのなんの!
3本目の缶を空けているくらいだ。静岡あたりを走っているようなムードが漂うが、信じられないことにまだ東京駅にいるのだ。今日ほどグリーン車でよかったと思ったことはない! って、ほぼ初グリーン車だけど。