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丁寧に淹れたひんやり冷たいお茶は夏の疲れた体を癒してくれる、最高の涼味。そのひと滴に驚くほどの旨みが凝縮していてエネルギーチャージにすら感じるほど。今やお茶は概念を軽々と超え、未知なる妙味へ。選ばれし相方は、ウイスキーやジン、ラムといったお酒たち。その深淵なる世界へ、ようこそ。

日本茶が秘めた能力を引きだす鮮やかな茶酒

日本茶とお酒の親和性は今や広く知られ、お酒を出すお茶の専門店も増えている。なかでも、一歩先を行く日本茶と酒の可能性を探っているのがここ『櫻井焙茶研究所』だ。凛とした佇まいの店内はバーのようでもあり、茶室のようでもある。カウンターの釜ではシュンシュンと湯が沸き、目の前で優美にお点前を披露する姿が心地いい。

『櫻井焙茶研究所』目の前で繰り広げられるお茶淹れも美しい

ほうじ茶は茶葉を選ぶところからスタートし、注文が入る都度に炒って出す。そうしたきめ細やかさは、この店が茶酒と呼ぶ、漬け込み酒にも及んでいる。お茶の個性と酒の精緻な組み合わせはハッとするほどで、日本茶の魅力を再発見できる。

『櫻井焙茶研究所』注文を受けてから焙じるほうじ茶

例えば「煎り番茶ウイスキー」は、親しみやすい日本ウイスキーに京番茶の香ばしいスモーキーさ、バニラのような甘い香りをまとわせて極上のブレンデッドのように変身させてしまう。

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ロンドンドライジンがベースという面白さ...
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おとなの週末Web編集部
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