ロンドンドライジンがベースという面白さ
冷茶と見まごう萌黄色の「煎茶ジントニック」は、スタンダードなロンドンドライジンがベース。トニックを控えて茶葉の持つまろやかな甘さを生かし、香り控えめなジンが煎茶の爽やかさを引き立てる。煎茶らしい繊細な口当たりに、お茶とジンの幸せなマリアージュを知るのだ。
No.8 煎り番茶ウイスキー 1620円、煎茶ジントニック 1800円
茶酒は漬け込む時間も冷凍庫で数日だったり、くぐらせるだけだったりと千差万別。茶の個性を図り、酒とのベストバランスを見極める姿勢はまさに研究所といえる。「お茶の旨み、塩味、焙煎による奥行き、それらを駆使する茶酒は日本でしか表現できないものです」とスタッフの今村明優美さん。
昼は秀逸なお茶のコースが目当ての海外ゲストで賑わうが、夜はカクテル1杯からでもどうぞと気軽。カクテルや和菓子は二十四節気にのっとって入れ替わるので、季節ごとに目新しさもある。お酒のアフターに温かい番茶をいただけば、いい酔い覚ましとなり、気分すっきり足取りも軽い。
『櫻井焙茶研究所』 @表参道
[住所]東京都港区南青山5-6-23 スパイラルビル5階
[電話]03-6451-1539
[営業時間]11時~23時、土・日・祝〜20時
[休日]無休
[交通]地下鉄銀座線ほか表参道駅B3出口から徒歩1分
撮影/貝塚隆、取材/岡本ジュン
※2024年8月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。