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黎明期:~1860年

江戸初期:中国から琉球を経て薩摩に豚が伝わる。
1860年:福沢諭吉『増訂華英通語』に「cutlet-吉列」とある。

誕生期:1860年~1895年

1銀座『煉瓦亭』で刻み生キャベツを添えた、豚肉のカツレツが売り出される。また1890年代後半になると、ソースを浸した衣とご飯を混ぜ合わせて食べる「即席カツ飯」なるものが人気に。

1900年:ウスターソースが輸入される。
1904年:『西洋料理二百種』に、「油煎料理(フライ)の事」とあり、揚げ物料理の揚げ方を書いてある。

明治後期:1905年~

日本式ウスターソースが普及する(第二次世界大戦後にとんかつソースが生まれる。1948年、道満調味料研究所[現オリバーソース]が最初)。

1905年:白いトンカツの元祖『ぽん多本家』がオープン。
1917年:コロッケ、カレーライス、とんかつが3大洋食と呼ばれるように。
1918年:浅草『河金』が「河金丼」としてカツカレーを売り出す。
1921年:早稲田で卵とじの「カツ丼」が生まれる(三朝庵)。『王ろじ』開店。厚切りのロース肉を揚げ、食べやすく切り分けた「とんかつ」を売り出したという説がある。
1929年:東京下谷の『ポンチ軒』で分厚い豚肉を揚げた「とんかつ」が売り出される。
1932年:上野『楽天』、浅草『喜多八』で「とんかつ」を売り出す。

深化期:1935年~

1935年:『とんかつ 井泉』で「カツサンド」が生まれる。
1948年:銀座『銀座スイス』でカツカレーが誕生する。
1975年:呉の株式会社すぐるが「おやつ串カツ」を発売(1978年に「ビッグカツ」と改名)

繚乱期:2003年~

2003年:『キムカツ』恵比寿本店がオープン。イベリコ豚のとんかつを提供する『豚組』がオープン。
2013年:渋谷に焼きカツ丼の元祖的な店『瑞兆』がオープン。
2015年:「立春はとんかつの日」 と制定される(by社団法人[日本記念日協会])
2019年:虎ノ門ヒルズに『つかんと』オープン。内臓を含め、豚のいろんな部位をフライで楽しませる。
2021年:豚の銘柄を選べる店『tonkatsu.jp 表参道』がオープン
2022年:アメリカで「Katsuブーム」起きる。

参考文献/岡田哲著『明治洋食事始め とんかつの誕生』
※メニューの発祥に関しては諸説あるものもあります
※写真はイメージとして使っているものもあります

『おとなの週末』2022年11月号より(本内容は発売時のものです)

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おとなの週末Web編集部
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