霜降りはどうか?
「お茶の水健康長寿クリニック」の白澤卓二院長は「高齢になるほどタンパク質の摂取が減り、低栄養になります。肉や卵など良質なたんぱく質は健康長寿には欠かせません」と話す。
「肉にはさまざまな栄養がありますが、それに加えて大事なのは咀嚼力がつくこと。噛むという運動で脳の血流が良くなり、認知症の改善や予防が期待されます。それに足腰がしっかりして、要介護になりづらくなるのです」
肉食=噛み応えのある食事で咀嚼機能を鍛えれば健康長寿に近づくということ。ならばとろけるような霜降りにくはNGか――?
「脂肪たっぷりの柔らかい肉ばかり食べていてはダメです。私の言う良質な肉とは良い土の牧草のを食べて健康的に育ったグラスフェッド牛など、飼育環境がいい赤身のこと。今はニュージーランド産に注目しています」
やみくもに肉を食べればOKという訳ではないのだ。つまりは動脈硬化などの要因になる飽和脂肪酸が少ない良質な肉を正しく食べることが大事。
それにはなるべく自然に近い状態で肥育された肉を選ぶのもポイントだどう。
もちろん健康には野菜や魚もバランスよく摂取することが不可欠なのは言うまでもない。