猛烈な反抗期を経てわかったこと
私は、中学時代、非常に強い反抗期を迎えていました。
親の言うことは全て無視をし、弟には酷い言葉やキツい態度をあえて選んできました。
色々なストレスを、身内になら発散してもいいと思っていたのでしょう。子供ですね。
高校も、そもそも家から通えるような距離の場所を選ぶ気が更々ありませんでした。そこで愛媛県の高校を選択して、親元を離れて寮生活をすることにしました。
家を離れると、反抗期バリバリの私には、親のいない生活が本当に清々した気持ちになる最高のものでした。
もちろん、誰も世話をしてくれる人がいない生活は大変なことも多かったけれど、それ以上に、当時感じていた家でのストレスがなくなった喜びが大きかったのです。
けれど、それも最初だけ。
一見そこまで大したことに思えない日々の雑務も、毎日やらなければならないとなると、精神的負荷が蓄積されていく。
洗濯なんて、洗濯機に入れてボタンを押せば良い楽な作業と思っていたけれど、これを当たり前に毎日やらなければならないとなると大変さは変わってくるんです。
料理も掃除もそう。
「ああ、なんだか親は当たり前に家事をこなしていたけれど、大変なことをしていたのだな」とそこでようやく身をもって知ったのでした。
とにかく現状からの脱却あるのみ
親に感謝しなさい、だなんて言葉はみんないくらでも耳にしたことがあるでしょうし、頭では分かっているでしょう。
ただ、実際に自分自身が感じないと、その言葉に何も納得できないと思います。
私は、この高校時代の寮生活で、ようやく親への感謝という言葉の、その中身が理解できたのでした。
私のような心の変化が訪れるかは分かりませんが、少なくとも他人に対して、していて良かったな、と思う経験でした。
その一人暮らしという体験は、過去の自分自身を否定し続けてきた親に対する感情の融解になるかもしれませんし、より自分らしく生きてみよう、と自分の人生を謳歌できるきっかけになるかもしれません。
どんな結果になるかは私には分かりませんが、今の状態が健全ではないと思えるのであれば、行動するのみ、だと思います。
【お知らせ】
「ティモンディ前田裕太の“おとな”入門」は、今回をもって最終回となります。お悩み相談をお寄せくださった方々、そして、2年8か月ものながきにわたりご愛読いただきました皆様に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。