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【3位】ベテランシェフの腕が光りまくる北インドカレー『すぱいし家』@飯田橋

田渕さんとラビさんの馴れ初めは今から33年前のとあるインド料理店。それぞれ別の道へと進むも「ラビほどのシェフはいない」と田渕さんがラブコールを送って今年3月にこの店を立ち上げた。

カレーは北と南、両方のスタイルの良いとこ取りで、特にバターチキンは出会った当時の店のレシピを復刻させた看板カレー。カシューナッツペーストのリッチなコクからスパイスの香りが鮮やかに広がってくる。

選べるカレー3種盛り 1848円(昼は1300円)

『すぱいし家』選べるカレー3種盛り 1848円(昼は1300円) カレーは7種類からチョイスできる (カレー左から)完熟トマトのプローンマサラ エビとトマトで濃厚なコクに、復刻 甘くない大人のバターチキン、辛口マトンブーナ マトンはホロホロで黒胡椒の香りと刺激もたっぷり、(手前の皿:奥)野菜のバジ この日はピーマンとジャガイモのスパイス炒め、(右)パラタ 香ばしくもっちり。カレーとの相性も◎、(手前)バスマティライス、(左手前)オニオンピクルス 食感のアクセントにも、(ライス上)パパード、(左)アチャール

加えてふたりして酒場好きのビール党。夜はポテサラやモツ煮なんかの居酒屋メニューをアレンジしたスパイス料理もわんさかあって、あれもこれもとテーブルを埋め尽くしたくなる。

【三ツ星ポイント】味…10、接客…9、雰囲気…8、立地…7、合計…34

[住所]東京都千代田区飯田橋4-2-5 フジテラス飯田橋102
[電話]03-6261-7131
[営業時間]11時半〜14時LO、17時半〜22時LO
[休日]土の夜、日
[交通]JR中央線ほか飯田橋駅西口から徒歩6分

【4位】おだやかなスパイス感が胃袋を包み込む『深川インド 月と亀』@森下

これは毎日でも食べたくなるカレーだ。野菜たっぷりで軽やか。しかもスパイス使いはシンプルな上にとがったところがひとつもない。これこそ割烹からエスニックまで30年間、幅広いジャンルで腕を振るってきた店主の集大成なのだ。

「身体に優しくて、おいしくて、しかも安い、こんな素敵な料理って他にないでしょう?」とにっこり語る。

鰯のつみれカレー定食 1150円(ポークビンダルー追加+300円)

『深川インド 月と亀』鰯のつみれカレー定食 1150円(ポークビンダルー追加+300円) (小皿:手前から)ラッサム トマトの軽い酸味が爽やか、野菜カレー、ポークビンダルー 甘酸っぱいスープが豚肉の味を膨らませる、鰯のつみれカレー 岩手から脂の乗った刺身用のイワシを仕入れ、ほろっとした繊細な口当たりに仕上げている、サラダ、(手前の皿:右)パパド、(中央)雑穀ライス 24時間かけて精米した雑穀入りの熟成米。もちもち感がさらっとしたカレーに合う、(左上)ポリヤル (左下)アチャール

定食の中でも核となるのが野菜カレー。南インドではサンバルと呼ばれる味噌汁的な存在で、野菜と豆がほっこり甘くて後からスパイスの香りがふっと鼻を抜けていく。もっちり炊いた雑穀米のご飯と合わせれば、夏の疲れた胃袋もたちまち元気を取り戻す。

【三ツ星ポイント】味…9、接客…9、雰囲気…6、立地…9、合計…33

『深川インド 月と亀』

[住所]東京都江東区新大橋3-7-3
[電話]非公開
[営業時間]11時半〜14時半(14時LO)
[休日]金・土(他に不定休あり)
[交通]都営新宿線ほか森下駅A1出口から徒歩1分

撮影/小島昇、取材/菜々山いく子

2024年9月号

※2024年9月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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