じつは寿司だけじゃない…!いま「築地」で大人気の《意外なスイーツ》覆面調査隊が屋台街にぶらり潜入

買い食いといえば、串物、焼きものとともに、目についたのはスイーツ系だ。魚介、肉、魚介……と食べればどうしても口直ししたくなるわけで。なのでおすすめをふたつ。『築地いろは』のキュートないちご大福と、『築地さのきや』の鯛焼き…

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築地から豊洲へ市場が移転。五輪があったものの、コロナ禍があり、すっかり足が遠のいた人も少なくない。しかし、映えるメニューの登場やインバウンドの影響で客足が以前以上との噂も。築地の今の姿を探るべく、探検して来ました!

「食べ歩き」が楽しい街に変貌

築地といえば、かつてのイメージは、玄人筋の雰囲気と活気を感じながら買い物のできる街。かく言う自分もかつて夜明け前から朝まで場内でターレを走らせていたことがあり、その雰囲気は懐かしい。朝8時過ぎともなればひと仕事終えて空腹を満たす市場関係者や買い付け人の姿。周りには水産物商や調理道具店、カツオ節や乾物店、加工品店……、等々が軒を連ねて賑わっていた。

しかし豊洲移転で場内が姿を消し、コロナ禍明けのいまはインバウンドの観光客でごったがえしているという噂もチラホラ。令和の築地はどうなのよ?ってことで場外へ。

写真左「きつねや」右下「つきぢ神楽寿司屋台店」

訪れたのは平日の10時前。い、いやあ、これどうなってんだ? ってくらいストリートには人が溢れている。しかも、その8割方がインバウンド。国際色豊かだ。前とちょっと雰囲気は違うけど。手始めにもんぜき通りに昔からある煮込みの「きつねや」や中華そば「若葉」を覗いてみると健在どころかインバウンドな長蛇の列。

築地といえばまずは寿司と海鮮丼でしょってことなら、海鮮丼は明らかにバリエーションも数も増えてるし、超豪華&高額丼もちらほら。寿司屋も健在。なのでまずは露払いに『つきぢ神楽寿司屋台店』へ。

人気の新名物に舌鼓

散策を進めるとむしろ場外の新しい顔がどんどん目に飛び込んでくる。まずはもんぜき通りの新顔『とんぼや』の列に並ぶ。大振りのまぐろブツを串にしてバーナーで豪快に炙ったのがワンコイン。ハフハフ。悪くない。マグロはやはり人気の商材だ。

写真左上から「とんぼや」「築地さのきや」「築地いろは」左下「OIDEYA」「越前かに職人 甲羅組 築地2号店」

店頭で海鮮バーベキューをしている『甲羅組』。焼き台の上ではカニ脚やホタテ、立派な牡蠣などがジュウジュウといい匂いをさせている。うーむ、プレゼンテーションが明らかに昔と違う。観光客、特に外国の方の目を引く系。お祭りの屋台に近いね。などと思いつつ熱々のうにホタテをパクリ。

海鮮系ばかりではない。“和牛”も人気のアイテムらしい。たとえば築地中通りの『OIDEYA』。店頭には霜降りの和牛串が整然と並んでいる。サーロンインひと串5000円、うに+ランプ串4000円……。と高級。人気の店の前で串を頬張ってる人だかりを見てわかってきた。雑踏になっているのは人が流れてないからなのだ。そしてもうひとつ。築地場外は買い物ではなく、「買い食い」を楽しむ街に変貌してるじゃんてこと!

買い食いといえば、串物、焼きものとともに、目についたのはスイーツ系だ。魚介、肉、魚介……と食べればどうしても口直ししたくなるわけで。なのでおすすめをふたつ。『築地いろは』のキュートないちご大福と、『築地さのきや』の鯛焼きならぬまぐろやき。カリッと焼かれた生地の中には餡だけでなく杏も入ったりして旨い。

なんて新しいお店の話ばかりしているが、昔から変わらず愛されてきた名店、築地に来たら欠かせないでしょって店も当然残ってる。朝から軽く一杯もいける蕎麦屋の「長生庵」、変わらぬ喫茶店のパスタがおいしい「フォーシーズン」、海鮮雑煮が名物の「喫茶マコ」等々。

新たな場外市場巡りにちょっと疲れたなと思ったら、このへんに腰を落ち着けて作戦を立てたり、寛ぐのもおすすめだ。

『おとなの週末』2023年11月号より(本情報は発売時のものです)

…つづく「なんと総重量「4キロ超」…!秋葉原の《デカ盛り》を食べ歩きしたら想像以上にヤバかった」では、聖地と言われるアキバのデカ盛りの味、食べ応えを覆面調査隊が実食レポートしています。

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