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銭湯のでかい湯舟に浸かってのびのびと疲れをいやし、湯上りには、ふらりと立ち寄ったお店で冷たいビールで一杯。そんな極楽時間をすごしたい方必見の「銭湯」と「ちょい飲み」をセットにしたスペシャル版を、おとなの週末覆面で調査。

新大久保からはじまったこの企画。西尾久、西小山、沼袋、森下と紹介したきましたが、今回はさらに「名物のある銭湯」を厳選。残暑厳しい今こそ、癒されてください!

『テルマエ・ロマエ』のロケ地になった「下町の名銭湯」

そこにあるだけで特別な存在感を放つ三段重ねの瓦屋根。中に入ると昔ながらの番台があり、脱衣所には高い吹き抜けの格天井、そして富士山が見守る浴場からコォンと響く木桶の音。昭和が次々と消えゆく世の中で、戦前の姿を今に残し、家族で大切に守り続ける銭湯がある。創業は大正初期。国の登録有形文化財にも指定されている建物は昭和5年築の荘厳な宮造りだ。戦火も震災も奇跡的に逃れた。

『稲荷湯』中島絵師の富士山のペンキ絵
意匠が特徴的な千鳥破風は見事。映画『テルマエ・ロマエ』のロケ地にもなった

「産湯の時からおじいちゃんおばあちゃんになるまで通ってくれる人もいてうれしいですね。名前も肩書も知らないお客さん同士がここで会っておしゃべりして、また明日ねって帰っていく。ひとりだけどひとりじゃない感覚っていうのかな、ホッとする場を残したいと思っているんです」。小学2年の頃から番台に座っているという女将さんが穏やかに微笑む。

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仕上げの一杯は「角ハイとおこのみ揚げ」で...
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おとなの週末Web編集部
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