味はもちろん、安さが魅力の大衆食堂をご紹介しましょう。学生街から一軒、呑んべえの街から一軒、“呑める大衆食堂”を厳選。奇しくもどちらも二代目が腕をふるっています。お店の歴史も込みでお楽しみください。
画像ギャラリー味はもちろん、安さが魅力の大衆食堂をご紹介しましょう。学生街から一軒、呑んべえの街から一軒、“呑める大衆食堂”を厳選。奇しくもどちらも二代目が腕をふるっています。お店の歴史も込みでお楽しみください。
学生街で60年胃袋を支え続けたどこか懐かしい沁みる味『食事処 相州(そうしゅう)屋』@明大前
消えゆく老舗も多い大衆食堂。しかし、この店に限っては心配ご無用だ。今も厨房に立つ御年86になる初代と息子の2代目がしっかり暖簾を守っている。創業は東京五輪と同じ年でちょうど60年。
まずはつまみに「まぐろの串焼き」や酢の物などの小鉢に手を伸ばす。200円台という値段も衝撃だ。隣のお客は学生風の若者で、その旺盛な食欲に刺激され、こちらも酒から食事に切り替えた。
さばの味噌煮定食 750円
煮汁がたっぷり絡んだ「さばの味噌煮」は家庭的な素朴さが、ひと口ごとに舌にも胸にも沁みてくる。年月を重ねて哀愁を帯びた店内の風情も料理の味をぐっと深めてくれるのだ。
[住所]東京都世田谷区松原1-38-9
[電話]03-3328-2456
[営業時間]11時半〜22時
[休日]日
[交通]京王線ほか明大前駅中央口から徒歩2分
香ばしい焼魚とツヤピカの白飯に全日本人が歓喜する『壱番隊』@蒲田
目の前に並んだ大皿は、ひじきを煮たのにナス味噌など、手作り感たっぷりのお惣菜。数品見繕って、まずはサワーやビールから。
カウンターの中でテキパキ働く店主は2代目で、30年ほど前に父が始めたこの店を引き継ぎ、今じゃワンオペで昼から夜まで休む間もなく切り盛りしている。
鮪テール照焼き定食 1650円〜2200円
定食のおかずは、豊洲から届くマグロのテールや塩サバなど、4~5種類を日替わりで揃える魚がメイン。
角に置かれた焼き台で炙っているのを、酒を呑みつつ眺めるのも楽しいひと時だ。香ばしく脂の乗った身をツヤピカの白飯に乗せてバクリとやれば、飾らない普段着の味にほっとする。
[住所]東京都大田区西蒲田7-63-4
[電話]非公開
[営業時間]12時〜22時 ※ご飯がなくなり次第終了
[休日]日(他、不定休あり)
[交通]JR京浜東北線ほか蒲田駅西口から徒歩3分
撮影/浅沼ノア 取材/菜々山いく子
※2024年10月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
■おとなの週末2025年3月号は「ときめきの喫茶店」
…つづく《京成線で『せんべろ』の新名店を発見…!立石につづく「隠れ家」3店を覆面大調査!》では、覆面調査隊が安くて旨くて人情も濃い、通いたくなる京成線で『せんべろ』の新名店を実食レポートしています。