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「11月8日」。今日は何の日でしょう?答えは「レントゲンの日」!

医療、工業、セキュリティ、さまざまな分野で活用される「X線」

医療、工業、セキュリティ、さまざまな分野で活用される「X線」

1895年(明治28年)11月8日、ドイツの物理学者ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン(通称レントゲン博士/1845~1923年)が「X線(X-ray)」を発見しました。この「X線」の発見により、1909(明治42)年、レントゲン博士は世界初のノーベル物理学賞を受賞しています。

真空管を使った実験中に偶然発見された「X線」。「手が透けて骨を見ることができる」謎の光。そのため「未知なるもの」とか「正体不明」という意味を持つ「X」を名前に付けたと言われています。

私たちの目に見える可視光線は、約380~780nm(ナノメートル)という波長で、何か物に当たることで遮られてしまいます。しかし、電磁波の一種で目に見えない「X線」の波長は約0.01~10nmと短く、物質を通り抜けることができる性質を持っています。この原理を利用したのが、私たちが健康診断などで受ける「X線」検査です。体を透過する光のエネルギーの差を、影のように映し出したものがレントゲン写真です。

私たちにとって身近なのは健康診断で受ける「X線」検査(illustAC)

この技術は、現在では医療現場だけでなく、空港や鉄道、公共施設などのセキュリティ検査や工業分野、ブラックホールなどを観測するためロケットや人工衛星などに搭載されているX線望遠鏡の開発など、さまざまな分野で活用されています。過去に何度か、空港での手荷物検査で何度か引っかかったことがあります。「これくらい大丈夫だろう」と思っていた爪切りやヘアスプレー缶、しっかりと画像に映ったようであえなく没収。侮れないと思った瞬間でした。

実は先日、何十年ぶりというくらいに肺の「X線検査」を受けてきました。久しぶりに自分の胸部周辺の画像を見て、その鮮明さにびっくりしました。そして、「肺も心臓もキレイですね」という医師の言葉に、なぜかちょっとドキドキしました。裸を見られている感じ(笑)。何はともあれ、日進月歩で進化する医療機器のおかげで、私たちの健康も守られているのかも。レントゲン博士、ありがとうございます!

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おとなの週末Web編集部
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