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「11月30日」。今日は何の日でしょう?答えは「年金の日」!

日本の公的年金制度は世界ランキング36位!

厚生労働省が2014年に制定した「年金の日」。なぜ11月30日なのかというと、「11(いい)30(みらい)」と読む語呂合わせから。良き未来を夢見ながら高齢期の生活設計に思いを巡らす日として、毎年各地で年金相談会や年金セミナーなどが実施されます。

そこでまずは少し「公的年金制度」についての復習から。

加齢、障害、死亡など、人生にはさまざまな要因で日常生活が困難になるリスクがあります。こうしたリスクに個人だけでなく国で備えようというのが「公的年金制度」です。そして、「世代と世代の支え合い」を基本とし、今働いている現役世代が支払った保険料を、高齢者の年金給付に充てる財政方式で運営されています。聞こえはいいけれど、果たしてこれで本当に大丈夫なのか?

良き未来を夢見ながら高齢期の生活設計に思いを巡らす「年金の日」(photoAC)

世界各国の年金制度を評価し、より充実した持続可能な年金給付を提供するための指標として、米国のコンサルティング会社マーサーと、投資専門家の団体であるCFA協会が発表する世界年金制度ランキング。2024年度の世界第1位はオランダ、2位がアイスランド、3位はデンマークでした。福祉や税金制度が充実してるというイメージがある国ですよね。ちなみに日本は48カ国中36位。「え?低っ」と思ったこの結果。一体、何歳からを老後というのかは正直わかりませんが、「人生100年時代、老後資金に2000万円が必要!」とか囁かれると、「私たちの老後、年金は果たして大丈夫なのか?」と思ってしまいます。

老後を豊かに生きるため思考もアップデートを!

安泰な老後生活を送るため、日々家計のやりくりに奮闘し地道に貯金してきた普通の夫婦。そんな折、親の葬儀に長女の結婚と出費が重なっただけでなく、夫の会社が倒産し失業、挙句の果てには姑がオレオレ詐欺に引っ掛かってしまうなど……立て続けに起こる人生のリスクに、貯金がゼロになるという危機に直面!というのは、映画「老後の資金がありません」(東映/2021年公開)のストーリー。でも、こんなことがいつ起こるかわからないのが人生です。

お金だけじゃない!本当に豊かな老後を生きるために必要なことは?(photoAC)

厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」(2022年)によれば、60〜69歳の平均貯蓄額は約1738万円だそう。これを読んで焦る人、安心した人、いろいろいると思いますが、老後に大切なのはお金だけじゃないなと、最近つくづく感じます。どんな人と関わっているのか?どんなコミュニティに所属してるのか?生涯かけて携われるライフワークがあるのか?年金に代わるような収入源を持っているのか?時代はどんどん変わり、進化しています。老後を豊かに生きるためには、私たちの思考も生活も常にアップデートしていかないといけないかもしれません。

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おとなの週末Web編集部
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