特別な個性派もいいが秀逸な正統派も捨てがたい
ところで大粒納豆の魅力は豆の風味が際立つことだが、小粒納豆は表面積が多いので、納豆菌がたくさん繁殖するらしい。その粒感と納豆菌のいいとこどりが中粒だ。
そんな中粒の中で全員が素直においしいと感じたのが、村田商店『道祖神』と、豊かな豆の味がする加藤敬太郎商店『酒田納豆』。これらは個性派というより実直な正統派。日常の贅沢と呼びたい。
日常といえばこの価格で安定の旨さは凄い!と唸ったのは、保谷納豆『つるの舞』。これは大手スーパーでもよく見かけるので手に入れやすいのもありがたい。
こうして食べ進むうちに、納豆の“おいしい”にはそれぞれ好みがあるとわかって来た。合わせる調味料や薬味の嗜好、はたまた薬味のありなしにも好みがしっかり明確に。
「塩とオリーブオイルで食べるなら、味が深い村田商店の『古今納豆』がいい!」というのは菜々山だ。
「上品な納豆好きには小堀栄養納豆店の『三角経木納豆』をおすすめしたい。まろやかであっさり」と芦谷。
「小粒ながらに豆の旨みがしっかり」と豆好き和賀のお眼鏡にかなったのは、金砂郷食品『小粒納豆 粢(しとぎ)』だ。
小粒の中でもより小粒な鎌倉山納豆『鎌倉小粒』は、ご飯との絡みが抜群と全員の意見が一致した。
撮影/西崎進也、取材/岡本ジュン、芦谷日菜乃
※2024年11月号発売時点の情報です。
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