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ここしばらく「サバグルメ洋風化現象」が起きているなか、「サバと洋酒」シーンがもっと盛り上がってもいいはずだ。 サバと洋酒を極めなければ!と思っていた矢先に、ビッグニュースが飛び込んできた。なんと、キリンビールのビアレストラン『キリンシティ』が最高にビールに合う「サバ料理」を開発! これは行くしかない!!!

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「もう1杯」が無限になる!? ビールに最強の「サバグルメ」でカンパイ!

2019年、ジェンヌ的に注目したいのがサバの「ペアリング」。
刺身、しめさば、焼き鯖などの料理と、日本酒の相性のよさは、多くの人が知るところ。
しかし、ここしばらく「サバグルメ洋風化現象」が起きているなか、「サバと洋酒」シーンがもっと盛り上がってもいいはずだ。
「2020サバリンピック」(妄想および願望)にむけて、世界に発信するべく、サバと洋酒を極めなければ!と思っていた矢先に、ビッグニュースが飛び込んできた。
なんと、キリンビールのビアレストラン『キリンシティ』が、最高にビールに合う「サバ料理」を開発!
これは行くしかない!!!

[キリンシティは全国に41店舗を展開。キリンシティプラス東京銀座店は、カウンター席も備えたカジュアルモダンな店内で、3回注ぎの「ご馳走ビール」やビアカクテル、ビールにぴったりの多彩な料理が楽しめる。]

訪れたのは「キリンシティプラス 東京銀座店」。
樽生ビールを、キリンシティ伝統のドイツ伝来「3回注ぎ」で提供。
産地にこだわった食材を使い、ビールにぴったりの料理を厨房で手づくり。
もちろんビールのラインナップも豊富で一番搾り、一番搾りプレミアム、一番搾り黒生、ラガー、ブラウマイスター、ハーフ&ハーフetc、etc。
どれから飲もう、どれから飲もう……。
……落ち着けジェンヌ。
きょうはサバである。

「サバは日本酒のイメージが強いですが、ビールもサバに合うという提案がしたかったんです!」と、熱く語るのは、キリンシティ株式会社マーケティング部商品開発担当の松井政貴さん。
もちろん、サバ好きである。
「わたしたちの提供するビールは、ホップが華やかに香り立ち、まろやかな旨みが魅力。
この味わいに最高に合うサバ料理を追及しました」。
松井さんいわく「ビールに合うのは筋肉質なサバ」!
かくして選ばれたのは「サバ界のアスリート」、長崎のサバである。
「長崎のサバは脂のりが上品。
そして何より身質がキュッとしっかりしていて噛みごたえがあり、サバの味を感じられる。
これはもう、ビールに最強のサバです」
たしかに、長崎のサバは独特の「ひきしまった、躍動感」がある身が魅力だ。
うーむ。「ビアサバ」だったのか!
最強「ビアサバ」を、さらにビールに合う料理に仕上げるために心がけたのは「ホップの香りと合わせるために、ハーブやスパイスを使いこなす」ことだったと松井さん。
かくして期間限定の「マンスリーメニュー」として誕生したメニューはこちら。
ビールとともにいただきます!
ビール、ビール!

さばフィッシュ&チップス

キリンシティで大人気の「フィッシュ&チップス」。
通常は、タラなどで作られているメニューがサバで登場!
「キリンシティオリジナルの唐揚げ粉と米粉を使ってふわっと身を包み込み、サクサクの仕上がり」(松井さん)を目指しているという秘伝の衣に、サバとの相性を考えてカレーを使用。

[「さばフィッシュ&チップス」(Small580、Regular880)。お好みでモルトビネガーをかけても美味しい]

ふかっと甘めの衣にくるまれ、こんがりサクッと揚がったサバ。
さすが、長崎のサバ。
揚がっても、身がしっかりホクホク。
そして、スパイシーなカレー風味が……ビールに合わないわけはない!!
ビールが進まぬわけはない!!

[カレー入りの衣がビールにぴったり! 厳しい社内試験にパスした「ビアマイスター」が注いだ、ふわとろ泡が美しい極上のビールがとまらなくなる逸品!!! ]

「無限ビール」なフィッシュ&チップス!
イギリスのみなさんに、いますぐ食べさせたい!!

さばのリエット ディルを散らして

炒めたサバをペースト状にして、タマネギ、クリームチーズと合わせ、ディルで香り付けしたリエット。

[とろける味わいの「さばのリエット」(630)。ディルといっしょに食べると、さらに豊かな香りが加わってビールにも合う!]

サバの風味いっぱい!
でもクセはなく、さわやかな香りが漂うリエット。
リエットというと、ワインというイメージがあるけれど、あれー。
ビールに合う!
サバの旨みがきっちり閉じ込められ、華やかなコクのある仕上がりなので、ビールのまろやかな風味と、見事にしっくり。
ディルもホップにバシッと寄り添い、ビールがさらに美味しくなるというミラクルが!!
こ、これは「ビール専用リエット」では!!

[バケットと一緒にどうぞ。ビール無限]

さばの香ばし焼き 大葉のジェノベーゼ

「『サバの塩焼き』を、ビールに合う『キリンシティ流』に進化させてみました(笑)」と松井さん。
サバを塩漬けにして、オーブンでこんがり焼き目をつけて、大葉を使ったジェノベーゼソースをオン。
トマト、長ねぎ、クレソンに、大根おろし添え。
「和の心」をしのばせた、なんともニクいあしらいのメニューだ。

[「さばの香ばし焼き 大葉のジェノベーゼ 」(780)。薬味によって異なる味わいを楽しんで]

おおおお、どーん、半身だー!
まずは、そのままいただく。
やってくれるよ、長崎育ち(涙)。
旨みのつまった、かみしめがいのある身をいかした、ご機嫌な焼き加減。
大葉のソースは、上品な脂のりにバッチリの相性。
そして、ビールをゴクッと飲むと……口当たりのいいキリンシティの樽生ビールに、「同じ体温」的に合う!
野菜と一緒に、大根おろしと一緒に食べるとまたまた風味が変わるのもおもしろい!
さまざまなビールとのペアリングにトライするのが楽しくなりそうな一品だ。

[カリッと焼けた皮目、身はホクホク! イタリアンテイストな焼き鯖にうっとり]

さらに、キリンシティではランチのサバメニューも登場。
これがまた、「昼ビール」にも最強!

さばのスパイシートマトスパゲッティ

ほぐしたサバとタマネギを入れて、ルッコラをトッピングしたトマトソースのスパゲティ。
サバのインパクトを強調するのに使われているのは、クミン。
松井さんが「サバにはクミンです!」とキッパリ。

[「さばのスパイシートマトスパゲッティ」(価格は店舗により、スープ、サラダ付、ビュッフェなど提供方法が異なる。銀座店では880)。1人前とは思えないボリューム! 銀座界隈のサバリーマン、よかったね(涙)]

パスタには申しわけない程度ではなく、ホクッホクのサバの身が夜空に煌く星のごとくゴロゴロ!
まじか、と思う大盤振る舞い(涙)!
松井さんの言葉どおり、クミンの風味はサバとぴったり。
スパイシーな風味がサバにスペシャル感を演出。
そして、これ、絶対ビールのつまみになりますから!
キリンシティプラス東京銀座店のランチは、さばのスパイシートマトスパゲッティだが、店舗によってはこちらも提供!

さばとちぢみほうれん草のどんぶり

「サバの丼って、ほぐし身を使ったものが多いように思います」と松井さん。
だから「そうじゃなくって、とにかくサバを食べてくれ!」という想いから誕生したというのが、こちら。
どどどどーんとサバ半身を香ばしく焼いて、ごはんの上にどどどどーんとのせてしまった丼だ。

[「さばとちぢみほうれん草のどんぶり」(価格は店舗により、スープ、サラダ付、ビュッフェなど提供方法が異なる。銀座店では提供なし)。「サバボリューム」満点な丼に感動!]

サバの下にはソテーしたちぢみほうれん草。
九州の甘口醤油、山椒をブレンドしたソースをかけて青ねぎをトッピング。
「僕は、ごはんの上にさば缶をのせて、マヨネーズ、しょうゆをかけてわしゃわしゃ混ぜ合わせて食べるのが好きなんですけど、そういうイメージ(笑)。スプーンで崩しながら豪快に食べてください」

丼のサバをめくってみる。
わ。身が厚い!!
米でかさまししていない「サバ主体」の丼!
こんがり焼きあがったサバに、山椒がピリリと利いたタレが……。
ああ、白めし心をわしづかみ。
そして、ほろ苦いちぢみほうれんそうが、意外なことにサバにぴったり。
個性派の見事な競演である。
そして、このソースとサバ。つまみになるじゃあないのーーーー。
パンチがあるので、ビールに合うじゃないのーーーー。
上をつまみにして、最後、米……なんていう、すてきな2段階プレイができるじゃないのーーー(涙)
ビールとサバ。
すごい。
世界中で愛されるビール。
世界中で愛されるサバ。
世界を席巻しそうなペアリングをぜひ、楽しんでみて!

キリンシティプラス 東京銀座店
[住所]東京都中央区銀座3-4-12 文祥堂銀座ビル2F
[TEL]03-3562-2593
[営業時間]11:30~23:00
[定休日]無休
※マンスリーメニュー、マンスリーランチともに2月5日までの限定販売。
マンスリーメニューは全店全日販売。
マンスリーランチはランチ実施店でさばのスパイシートマトスパゲッティ、さばとちぢみほうれん草のどんぶり、いずれかを15時まで販売。
■キリンシティ
http://www.kirincity.co.jp/

池田陽子(いけだ ようこ)
サバファンの集い「鯖ナイト」や、日本中のサバ好きが集まる「鯖サミット」などの活動を担う「全さば連(全日本さば連合会)」広報担当/サバジェンヌとして活躍。本業は薬膳アテンダント/食文化ジャーナリスト。著書に『ゆる薬膳。』(日本文芸社)、『缶詰deゆる薬膳。』(宝島社)、『春夏秋冬ゆる薬膳。』(扶桑社)、「ゆる薬膳。」はじめたらするっと5kgヤセました!(青春出版社)、『サバが好き!』(山と渓谷社)など。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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池田 陽子
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