旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■似ているけど
正解:ナミガイ
難易度:★★★★★
ミルガイの代用品ですが味は問題なし
ナミガイはアサリなどと同じ二枚貝です。ミルガイと思った人も多いかもしれませんね。
ナミガイはキヌマトイガイ科とミルガイはバカガイ科と、別種ではありますが、見た目がそっくりなので、市場では同じミルガイの名で呼ばれることが多いようです。
ちなみに、バカガイ科のミルガイの正式名称は「ミルクイガイ」です。
いずれも二枚貝のなかでも大型で、15cmを超えるものもあります。
ミルクイガイとの違いは体色が白っぽいことです。そのため白ミルと呼ばれることもあります。
漁獲量の少ないミルクイガイの代用品として扱われることが多い貝で、価格はミルクイガイの半値ほどと手頃です。
ですから、普段、ミルガイとして私たちが口にしている手頃な価格のものの多くはナミガイである可能性が高いのです。
そういったことから、ナミガイと区別するため、ミルクイは本ミルと呼ばれることもあります。
ナミガイが白っぽい体色をもつのに対し、ミルクイガイは黒っぽい体色をもつため「黒ミル」と呼ばれることもあります。
いずれも呼吸や捕食のために吸い込んだ水を吐き出す部位である水管という部分が巨大なことが特徴。食されるのも主に水管の部分です。
生きたものは、巨大な水管が貝殻からはみ出していることが多いため、少しグロテスクな印象をもつ人も多いかもしれませんね……。
ナミガイの魅力はなんといってもコリコリとした食感と、独特の磯の香りや甘みです。それらの魅力を堪能するには生食が一番。そのため、寿司や刺身などで食べられることがほとんどです。
逆に、加熱してしまうと硬くなってしまいます。