2024年12月20日に開業110周年を迎えた東京駅。何度来ても迷ってしまう。おいしい店はどこへ?そんなアナタにお届けします。ほっこりする郷里の味、東京を感じさせる江戸前など幅広く揃う和食。今回は東京駅の酒場から、ここ!という店をセレクトです。
弾力と旨みに満ちた比内地鶏の醍醐味を満喫!『本家あべや東京駅北町酒場店』@北町酒場
日本三大美味鶏にも数えられる比内地鶏。その生産責任者の店だからこそ味わえる贅沢がたくさんある。
平飼いでストレスなく、通常の3倍以上の日数をかけて育てられるこの鶏は、健康的でよく引き締まり味わいが濃い。そして丸鶏のまま毎日秋田から直送され、店舗でさばく。鮮度が違うのだ。
その醍醐味を味わうならまずは「焼鳥おまかせ」から。高温で皮目パリリと焼かれた鶏は、弾力に富みきめ細やか、噛み締めればジュワッと旨みがあふれてくる。希少部位含め、部位ごとの特徴もしっかり。
焼鳥おまかせ6本盛り合わせ2700円、焼き野菜:長ねぎ390円、銀杏420円、ししとう390円、日本酒飲み比べセット1100円

ランチで楽しめる「極上親子丼」も逸品だ。ガラから長時間煮込まれたコクのあるスープも、肉も卵ももちろんすべて比内地鶏。燻香のついた旨みの強いモモ肉に、濃厚な卵黄、ダシの味わいも一体となる。ほかにも豆腐しかり漬物しかり、秋田の素材が生きたまさに“地産地消”の店になっている。
マネージャー:瀬下昌邦さん「比内地鶏はもちろん秋田の味をご堪能ください」
[住所]グランスタ八重北2階
[電話]03-6256-0518
[営業時間]11時~23時(22時LO)※土・日・祝は~22時(21時LO)
[休日]施設に準ずる
[交通]八重洲北口から徒歩1分
魚に肉と名物料理で楽しく過ごす酒場ならここ『酒場シナトラ東京店』@東京グルメゾン
ここに来たら何はともあれ注文すべき名物が肉豆腐だ。飴色に輝く絹ごしはぷるぷるとろとろ、和牛スジ肉は塊ごろごろ。食べればメロメロ笑顔の一丁上がり!
たまり醤油ベースの継ぎ足しのタレで煮込んだ味はいかにも濃厚そうな見た目だが意外とあっさり、そのギャップにもヤラレるはず。
旬のおすすめ鮮魚盛合せ(仕入れで種類や価格は変わる)※写真はブリ塩たたき、メダイ海苔餡、ヒラメ昆布〆で2040円、名物肉豆腐980円

肉料理なら黒毛和牛のローストも必食ですぞ。焼いて休ませ30分以上面倒を見て仕上げた深紅はしっとりなまめかしい舌触りで、じゅわっとあふれる旨みはハートをぶち抜くおいしさだ。と、ここらで魚料理たちも黙っちゃいない。各地の漁港から届く鮮魚の刺身はメダイに海苔餡を合わせたり、ブリを塩たたきにしたりと素材を生かして味わい方もひと捻り。
国産レモンを皮ごと低速ジューサーで搾るレモンサワーやジンを使う緑茶ハイなど酒類も多彩で終始ワクワク、もう乾杯が止まりまへん!
店長:高瀬匠さん「楽しくくつろげる昔ながらの酒場をイメージしています」
[住所]東京駅一番街2階
[電話]03-6551-2070
[営業時間]11時~23時(22時LO・平日ランチ:11時~14時)、日・祝:11時~22時(21時LO)
[休日]施設に準ずる
[交通]八重洲北口から徒歩1分
撮影/小島昇(あべや)、西崎進也(酒場シナトラ)、取材/池田一郎(あべや)、肥田木奈々(酒場シナトラ)
■おとなの週末2025年3月号は「ときめきの喫茶店」
※2025年1月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「【保存版】いまどき「焼酎」酒場4選 発想豊かな茶割りの世界に酔う!」では、渋谷・三軒茶屋・下北沢エリアのいまどき焼酎酒場を実食レポートしています。