スポーツランドSUGOではSUPER GT 第6戦が開催される
竹駒神社から40分ほどのところには、東北のモータースポーツの聖地であるスポーツランドSUGOがあります。モータースポーツファンにとっては岩沼市や隣の名取市などは、スポーツランドSUGOへレース観戦に行く際の宿泊地として知られている場所でもあります。
そのスポーツランドSUGOで、取材日とその翌日、2024年9月21日と22日にはSUPER GT 第6戦が開催されました。
21日は台風の影響による帯状降水帯が宮城県南部を多い、スポーツランドSUGOも大雨となりました。そのため予選は行われずに、午前中の練習走行の計測結果でスタート順が決定しました。
GT500クラスとGT300クラスに分かれて競われるSUPER GT。練習走行の計測結果により決定したGT300のポールポジションは、20号車 シェイドレーシング GR86 GT。
雨によりスタートが1時間ほど遅れた第6戦は、まずセイフティーカー先導により走行が始まりました。そして3周でセイフティーカーが解除となり、4周目からレースがスタートします。
天候は回復すると読んでスタートから晴天用のスリックタイヤを履いたチームも何チームかいましたが、霧雨が時折降るうえに気温も上がらなかったことで、なかなか路面が乾かず、スリックタイヤの車両はレーシングスピードで走ることが出来ない状態となってしまいます。
優れない天候のせいでアクシデントも多く、コース全体での速度規制や追い越し禁止となるフルコースイエローや、先導車を出してレースをコントロールするセイフティーカーが、そのたびに何度も導入されます。
そんなレース展開の中、順位はめまぐるしく変わっていきます。ドライバー交代を伴うピットを全車が終えた頃にトップ争いをしていたのは5番手からスタートした45号車 PONOS FERRARI 296と、なんと15番手からスタートした65号車 LEON PYRAMID AMG!
この2台が激しい競り合いを繰り広げた末に、優勝したのは65号車 LEON PYRAMID AMG。45号車 PONOS FERRARI 296は2位となりました。
3番手からスタートし、途中何度も順位の入れ替わりがありながらも3位表彰台を獲得したのは777号車 D’station Vantage GT3。
最後まで続いた悪天候の中、多発するアクシデントをかいくぐり生き残った3台のスーパーカーの激闘を含め、内外のスーパーカーバトルを目の当たりに出来るのがGT300クラスの魅力となります。
文・写真/松永和浩
主にモータースポーツ分野で活動する自動車系フォトジャーナリスト。電子書籍モータースポーツ誌「月刊AKIBA Spec」(ELECTRO IMAGING刊)発行人編集長も兼務