■ミドルサイズSUV「マツダCX-5」XDスポーツアピアランス・2WD(390万600円)
CX-5はマツダ車の中でも特に人気の高いミドルサイズSUVだ。ボディサイズは、全長が4575mm、全幅は1845mmで、フロントマスクのデザインを含めて外観の存在感が強い。
内装はスポーティな印象で、車内に入ると囲まれ感がある。後席は頭上と足元の空間が広く、4名が乗車して長距離を快適に移動できる。
人気グレードのXDが搭載するエンジンは、直列4気筒2.2Lクリーンディーゼルターボだ。実用回転域の駆動力は、4Lのガソリンエンジン並みで、街中から高速道路まで力強い運転感覚を味わえる。
ディーゼルとあって燃費も優れ、2WDのWLTCモード燃費は17.4km/Lだ。ディーゼルが使う軽油は価格が安いため、燃料代を1.5Lガソリンエンジンを搭載するコンパクトSUVと同程度に抑えられる。実用性や走行性能が優れ、なおかつ低燃費も両立させて高い人気を得た。
文/渡辺陽一郎(わたなべ よういちろう):自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。執筆対象は自動車関連の多岐に渡る。
写真/トヨタ、ホンダ、マツダ