菊池からほど近い大分県オートポリスでSUPER GT第7戦開催
神龍八大龍王神社のある菊池市は有名な温泉街。熊本空港からも近く、また大分県にあるサーキット、オートポリスにもほど近いことからレース観戦の宿泊地としても知られています。
そんな菊池市の近くのオートポリスでは2024年10月20日に日本屈指のレースシリーズ、SUPER GT第7戦が開催されました。
本来は前日の19日に行われる予定だった予選ですが、大雨と霧のために中止となり、そのため決勝日の朝8時に変更して行われました。ポールポジションは6号車 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI、予選2位は56号車 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R。
13時26分にスタートされた決勝レースでは、序盤早々に56号車がトップを奪取。6号車は予選4位だった96号車 K-tunes RC F GT3にも抜かれ3位に転落。その後96号車が11周目にトップに躍り出ますが、28周目にGT500マシンがストップしセイフティーカー導入で、96号車はせっかく築いたギャップを失ってしまい厳しい展開となります。
38周目に再びアクシデントのためセイフティーカーが導入されると、ピットインのタイミングなどもあって順位が大きく変動します。この時点でトップに立っていたのは、9周目にピットインし義務ピット回数を減らしていた2号車 muta Racing GR86 GT。しかし2号車はセイフティーカー手順違反というペナルティを受けて一旦勝負権を失ってしまいます。
終盤、予選15番手だった88号車 VENTENY Lamborghini GT3がトップに。ポールポジションだった6号車はタイヤ無交換作戦をとって2番手に立っていましたが、タイヤの消耗が予想以上でピットインを強いられて時間をロスします。これにより、ペナルティ消化で3番手となった2号車が2位となります。
レース時間2時間43分を過ぎたあたりで5位走行中の61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTが第2ヘアピンでクラッシュし、なんとこの日4度目のセイフティーカー導入となってしまいます。そしてセイフティーカー先導のまま規定時間の3時間が経過し、レースは終了。優勝は88号車 VENTENY Lamborghini GT3となりました。
88号車は前戦のSUGOから連勝となり、ポイント数でランキング3位にまで上ってきました。今後の展開から目が離せない状況となったGT300クラスのスーパーカーバトルは続きます。
文・写真/松永和浩
主にモータースポーツ分野で活動する自動車系フォトジャーナリスト。電子書籍モータースポーツ誌「月刊AKIBA Spec」(ELECTRO IMAGING刊)発行人編集長も兼務