×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

熊本県の人吉・球磨(ひとよし・くま)エリアはいま“風水”によるまちおこしを推進しています。「人吉・球磨」とは、人吉市と球磨郡9町村からなる熊本県南部の地域を指します。初めて聞いた時、二度見、ならぬ二度聞きしてしまいました。いったいどんなことが行われているのでしょう? で、どんな美味しいものが食べられるのでしょうか。人吉・球磨エリアはなぜ「風水都市」を標榜しているのか。そして、まちおこしを牽引する「人吉・球磨 観光地域づくり協議会」に、人吉球磨エリアで訪れるべき場所をピックアップしてもらいました。

icon-gallery

日本遺産に認定、「人吉・球磨 風水・祈りの浄化町」

人吉球磨エリアは、文化庁の「日本遺産」にも認定されています。日本3急流の一つ・球磨川や美肌の湯として知られる人吉温泉など自然の恵みにあふれる場所。司馬遼太郎は、紀行シリーズ『街道をゆく』の『陸奥のみち、肥薩のみちほか』で「日本でもっとも豊かな隠れ宿」と記しています。

その人吉球磨エリアが豪雨による水害にみまわれたのは2020年7月のこと。時間雨量30mmを超える激しい雨が降り続き、球磨川とその支流の堤防が決壊し、約5000棟の家屋が浸水。球磨川流域では50人以上が命を落としました。それから5年を迎えようとしている今も人吉・球磨エリアでは復興の真っ只中。観光面では「人吉・球磨 風水・祈りの浄化町」をコンセプトに町起こしプロジェクトが進行しています。

球磨川越しに臨む人吉城跡

人吉・球磨エリアの10市町村が民間とタッグ

このプロジェクトは、人吉・球磨エリアの10市町村(人吉市、錦町、多良木町、あさぎり町、水上村、球磨村、山江村、五木村、湯前町、相良村)と、旅館や焼酎蔵など民間とのタッグにより、立ち上がった「一般社団法人 人吉・球磨 観光地域づくり協議会」が行っています。同協議会の目的は、観光を通したさまざまなプロジェクトを行うことで、子どもたちに、人吉・球磨エリアの明るい未来を手渡すこと。そのためのキーワードとして、協議会が掲げたのが、「風水」でした。

発足以来、同プロジェクトでは、「風水都市」人吉球磨を発信するさまざまなイベントを実施。たとえば、2025年1月から2月にかけて、人吉球磨の5つの寺院で、ヨガや呼吸法、護摩焚きなど、さまざまな体験ができる「三日月開運巡り」を実施しています。

なかでも、いま最も力を入れているのが、戦国時代人吉球磨に実在したお姫さまをアイコンにした「三日月の姫プロジェクト」。『角川武蔵野ミュージアム』、『静岡市美術館』、『NEWoMan YOKOHAMA』などのサイン設計を手がけた柿木原(かきのきはら)政広氏をデザイナーに迎え、スタイリッシュな“三日月商品”を製作し、三日月の姫と人吉球磨の世界観を発信していきます。浄球磨川沿いには、プロジェクトの拠点となるショップ&カフェがオープン予定です(現在は、イベント時のみオープン)。

後でくわしく触れますが、人吉城は、地元の人には「三日月城」という別名で親しまれています。そんなこともあり、同エリアは、かなり「三日月」推し。プロジェクトが発足してから、三日月のアイテムを見かけることも多くなっているそう。意識していなくても、町のあちらこちらで三日月が目に入ってきます。

旧暦の正月3日には「三日月石」を崇める「三日月詣」が行われる
次のページ
「風水」とは何か、人吉・球磨を統治してきた相良氏とは...
icon-next-galary
1 2 3 4 5icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

関連キーワード

この記事のライター

長谷川 あや
長谷川 あや

長谷川 あや

最新刊

海外のみならず、国内の移動にもますます活用されている空港。搭乗までの時間や、トランジットの合間などな…