熊本から近いオートポリスでは大人気レースSUPER GTが開催
2024年10月20日、熊本県から阿蘇山を挟んですぐ近くの大分県オートポリスで、SUPER GT第7戦が開催されました。予選日の19日は大雨と霧のために走行は行われず、決勝日の20日の午前8時より予選が行われるという厳しいスケジュールになりました。
予選の結果、ポールポジションを獲得したのは24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Zです。
スタートの13時26分には雨はすっかり上がり、曇り空で日は射さないものの、コース上はドライコンディションでレースが始まりました。
ポールポジションを走る24号車はスタートラップこそトップで走り切りましたが、12周目には同じNISSAN Z NISMO GT500の23号車 MOTUL AUTECH Zにトップを明け渡してしまいます。23号車がトップを快走する中、23周目には第1ヘアピン日立アステモコーナーでライバル車がコースアウトしストップ!ここでセイフティーカーが導入されバトルは小休止となります。
この日のレースはアクシデントが多くセイフティーカーが3度導入されましたが、3度目のセイフティーカー直前に39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supraが2度目のピットイン。39号車はピットが閉鎖になる前にピットアウトすることに成功し、その後にピットインした23号車の前でレースに復帰、トップに躍り出たのでした。
そして39号車はそのまま逃げ切り優勝!2位は23号車 MOTUL AUTECH Zという結果となりました。
予選10番手からの大逆転勝利となった39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra。速さだけではない、作戦とタイミングによる、いかにもSUPER GTらしい勝負結果となりました。
文・写真/松永和浩
主にモータースポーツ分野で活動する自動車系フォトジャーナリスト。電子書籍モータースポーツ誌「月刊AKIBA Spec」(ELECTRO IMAGING刊)発行人編集長も兼務