サーキットの近くにパワースポットあり!! モータースポーツ好きにはお馴染みだけどそれ以外にはあまり知られていない、伝統的なサーキット周辺の観光パワースポットを紹介する本企画。今回は大分県にある「オートポリス」サーキットと、その近くにある激推しパワースポットを紹介します。
ちょっと変わったパワースポットが集まる和水町
熊本県と福岡県の県境に位置する熊本県和水町(なごみまち)。この和水町の三加和地区にはちょっと変わったパワースポットが集まっています。その全てが身体のどこかの部位にご利益に繋がることから、和水町では「体にまつわる八つの神様」と呼んでいます。
九州でパワースポットと言えば日本神話にまつわる神社などを思い浮かべますが、この「身体にまつわる八つの神様」はご神体が石や岩、街に伝わる名士の墓石だったりという、いわゆる民間信仰の色が強いのが特徴的です。
はじまりはローカルな民間信仰のスポットと言えど、長い間祀られ信仰されてきた重みはしっかりと存在し、八つの神様の数か所にはご利益を受けた方々の奉納で立派な社殿が作られています。
八つの神様をGoogle Map等で調べると最初にヒットするのが「命の神様」です。じつは命の神様を見てみたいがために三加和地区にやってきたのですが、すぐ横に冒頭の写真にある幟を見つけて「体にまつわる八つの神様」というものの存在を知りました。
八つの神様にはそれぞれ解説看板が設置されており、ご利益や由来が記されています。書かれている内容も興味深く、民間信仰としての成り立ちも大いに納得できるものでした。
性と腰の神様とされる七郎神は相当なご利益があったのだろうと推察できるほど、奉納による社殿やあずま屋などが建てられています。子宝を願う信仰の根強さを感じさせられますが、直接的な造形なので、あまり多く写真を載せるとセンシティブな内容となってしまうので注意が必要です。
難易度の高い神様もある
体にまつわる八つの神様は国道や県道沿いにあることが多く、また1~2台であれば駐車スペースがあるためレンタカーなどで周遊するのに最適です。ただし難易度が高い場所が2か所あり、こちらへ行くためには少し工夫が必要です。
手足の神様と言われる場所は付近に駐車スペースが無いので、和水町役場三加和支所の駐車場に止めて徒歩で行く必要があります。所要時間は片道7分くらい。途中に道順を書いた看板が何か所もあるので道に迷うことは無いでしょう。
ただし手足の神様は民間の農家の畑の中にあるので、害獣除けの電気柵を越えなくてはいけません。電気柵の扉は説明書きに従って開閉できますが、見落としてしまうと感電の恐れがあるので注意しましょう。
八つの神様の中で一番難易度の高い神様は「胃の神様」です。県道沿いに案内の看板が立っていますが、その横には何故か竹の杖が置かれています。その杖を一本借りて道順の看板に沿って山の中に入っていくと、急な山道が目の前に現れます。ほぼ登山と言える勾配です。
山道を塞ぐような倒木もあり、それを跨いだりくぐったりしながら登っていくと、ようやく胃の神様の祠が現れます。場所柄、そう容易く参拝することは出来ませんが、それでも参拝者は少なくないようで、しめ縄も新しいものが張られていました。胃の神様に参拝する場合はスニーカーでも厳しいかもしれません。ハイキングシューズがお勧めです。服も汚さずには済まされないので、ご注意ください。
神様巡りの後には温泉もある!
体にまつわる八つの神様へ向かう最寄りのインターチェンジは九州自動車道の菊水I.Cとなります。ここから八つの神様のある三加和地区へと向かうのですが、途中に「三加和温泉なごみの湯」があり、こちらでは気軽に入浴を楽しむことが出来ます。
三加和地区の農産物や川で撮れた蟹などを販売する「緑彩館」もあり、ここでは地域の材料を使ったお弁当やお惣菜を買って食べることも出来ます。郷土料理というよりも家庭料理という雰囲気で、三加和の味を担当することが出来ます。
■「三加和温泉なごみの湯」
熊本県玉名郡和水町大田黒789
0968-34-2249