味も雰囲気も昔と変わらない純喫茶の魅力『珈琲王城』@上野
かつて「北の玄関口」と呼ばれた上野には多くの純喫茶があった。列車待ちの客や待ち合わせ場所としてのニーズを見込み、初代が駅近に出店したのは昭和50年のこと。古い城をイメージした高貴な装飾は庶民には別世界だったに違いない。そんな往時を想起させる空間と名物の味は今も健在。
厚焼トーストやパフェのグラマラスな容姿を見ればおわかりだろうか、どの料理も量が多めなのは当初からだそう。列車待ちの客が長時間いてもくつろげるようにとの配慮だったが、いやいやこれが半世紀前から?何という斬新さ。
王道はナポリタン。茹でて1日寝かせた麺はもっちりした食感で、自家製トマトソースの大人っぽい酸味にきゅん。
ランチセットメニュー(11時~15時)自家製ソーススパゲティーセットナポリタン1400円※単品は1200円
3代目の玉山民碩(※民は本来、王に民)さんが店を継いでからはSNSも活用し、変わらぬ昭和の味が令和の若者の心も掴んでいる。
3代目オーナー:玉山民碩さん「子供の頃から大好きな味を残したいと継ぐ決心をしました」
[店名]『珈琲王城』
[住所]東京都台東区上野6-8-15
[電話]03-3832-2863
[営業時間]8時~19時
[休日]年末年始、不定休
[交通]JR山手線ほか上野駅広小路口などから徒歩4分