“本場のベトナム”を東京で味わえる!
そんな“ベトナムの多様な味わい”に出会えるイベントが、この初夏、東京・代々木公園で開催される。
2025年5月31日(土)・6月1日(日)、代々木公園で開かれる『ベトナムフェスティバル2025』。このイベントは2008年にスタートし、今年で17回目。日越の文化交流を象徴する行事として毎年開催されてきた。ベトナム大使館と実行委員会が主催し、ベトナム航空などが協力。まさに“本場のベトナム”が東京にやってくる2日間だ。
出店するのは、日本各地のベトナム料理店。彼らが作るバインミーは、パンの焼き加減や香草の香り、調味料の調合に至るまで、現地そのままの味を再現している。
もちろん、バインミーだけではない。おなじみの米麺「フォー」、中部の古都フエの名物麺「ブンボーフエ」、ベトナム風つけ麺「ブンチャーハノイ」といったベトナム各地の麺料理もずらり。地域によって味が異なる“ベトナム料理の奥深さ”を、ぜひ食べ比べてみたい。
食事と一緒に楽しみたいのが、ベトナムビール。「サイゴンビール」や「333(バーバーバー)」など、軽やかな飲み口でハーブやスパイスの効いた料理と相性抜群。蒸し暑い気候のなかで飲まれるビールだけに、どれもすっきりとしたのどごしが特徴だ。屋外で味わえば、まるでベトナムの屋台に座っているような気分に浸れる。
そして、食後にはぜひベトナムコーヒーを。濃厚に抽出された深煎りコーヒーに、甘いコンデンスミルクを合わせた「カフェスアダー」は、スイーツのような満足感。氷を入れてキリリと冷やせば、ほろ苦さと甘さが絶妙なバランスで口に残る。静かにひと息つく時間に、これ以上ふさわしい一杯はない。
このフェスティバルには、日本人だけでなく、多くの在日ベトナム人も毎年訪れる。来場者数は18万人にも上るという。
「ふるさとの味に会える場所」として、祖国を離れて暮らす人々の心のよりどころになっているのだ。だからこそ、会場には自然と笑顔があふれ、ベトナム語が飛び交い、どこか懐かしくあたたかい空気が流れている。
特設ステージではベトナムの人気アーティストによるライブや伝統舞踊も披露され、音楽や衣装、言葉からもベトナムの今を感じることができる。まるで東京にいながら異国の祭に参加しているような、そんな週末がここにある。
さあ、この週末は、バインミーとビール、コーヒーを片手に旅をしよう。
ベトナムの香りと味が、五感の奥をやさしく刺激してくれる。
『ベトナムフェスティバル2025』開催概要
日時:2025年5月31日(土)・6月1日(日)
時間:10:00~20:00
会場:代々木公園イベント広場(東京都渋谷区)
出店数:約131ブース(飲食店/物販・企業・団体ブース)予定
主催:ベトナム大使館、ベトナムフェスティバル実行委員会
メインパートナー:ベトナム航空
入場料:無料(飲食は有料)※雨天決行荒天中止
公式サイト:http://www.vietnamfes.net/