餃子界の5人のレジェンドが集結し、首都圏の「本当にうまい餃子」を決めるべく発足した「JAPAN餃子大賞」。
厳正なる審査の結果、初代総合部門グランプリは東京・幡ヶ谷の超名店『餃子の店 ニイハオ』(店主は野坂由郎さん)に決まったが、審査員たちはどこを評価したのか―――。
JAPAN 餃子大賞 とは
「本当にうまい餃子を決めようじゃないか」という呼びかけのもと、首都圏の餃子専門店または中華料理店を対象にスタートしたアワード。一般社団法人「焼き餃子協会」の全面バックアップを受け、第1回目の審査がおこなわれた。東京、神奈川、千葉、埼玉の旨い餃子を審査員たちがピックアップ。実際に味わったのちに、それぞれの持ち点を振り分けて投票を実施した。
アワードは総合部門1位のほか、焼餃子、水餃子、個性派餃子の3部門が設けられ、獲得点数が高い順にランキングを決定。味のよさはもちろんのこと、店内の雰囲気や店主のこだわり、オリジナリティや餃子に込められたストーリーなども重視された。
総合部門1位は幡ヶ谷の『餃子の店 ニイハオ』、44年間もファンを魅了
第1回の総合部門1位に選出されたのは、44年もの長きに渡って餃子ファンを魅了し続ける幡ヶ谷の『餃子の店 ニイハオ』。水餃子部門2位、焼餃子部門でも上位にランクインするなど、総合力の高さが評価された。
レシピを公開するという太っ腹さと、レシピに従っても同じ味は誰も作れないという唯一無二の職人技もポイントだ。モチモチの手作りの皮と、豚肩ロース、白菜、キャベツという王道の餡は焼餃子、水餃子、揚餃子すべて共通。調理法や下準備にひと手間を加えることで、それぞれ別の魅力をもつ一級品に仕上げている。
「お客さま第一で、手抜きをしないでちゃんと作ること」がモットーと野坂店主。親子3代で通い続ける常連がいるほど、日本の餃子界を牽引してきた「変わらない味」がここにある。