秋はホームパーティーの季節。お店で食べる餃子はもちろん美味しいが、家で作る餃子もちょっとしたコツやひと手間で、すんごく美味しくなるんです。その技を教えてくれるのは、東京餃子界で殿堂入りの人気店『您好』店主・野坂さん。「失敗しない」お墨付きも頂きました!
「一度ゆでてから冷ます」がポイント
幡ヶ谷『您好』は本場中国式水餃子のパイオニアだ。名物の餃子は、店主の野坂さんが修業時代に中国人コックから習ったまかないの餃子が元になっている。
「天気がいいと、彼らは“餃子を作ろう”と言って野菜を天日に干すところから始めるんです。作るのは水餃子でしたが、でも日本人は焼き餃子が好きでしょう? それで市販の皮で美味しい焼き餃子ができないか、あるとき研究したんです」
その研究成果こそ、何を隠そう今回のレシピだ。失敗しないポイントは、一回茹でてから冷ますこと。「つきたてのお餅は焼けないけれど、固くなってから焼くと美味しい。そのイメージです」
皮を選ぶときは厚めのものがいいとか。そして市販の皮は焦げやすいので、中弱火でじっくり焼くこと。焼くときに水溶き上新粉をまとわせるのもポイントで、長く焼いても焦げにくく、中まで熱々に熱を入れられる。