「ビックリマン 悪魔VS天使シリーズ」の40周年を記念し、現代アーティストMUSASHI(ムサシ)氏との特別コラボレーション企画『ビックリマン×MUSASHI個展 聖魔アートの世界』が、2025年6月28日・29日の2日間、広島市にある「ART BORN HIROSHIMA」にて開催される。今後、全国6カ所を巡回予定だ。
大ヒット「悪魔VS天使シリーズ」誕生から40年!
1977年にロッテから「人を驚かせ、ビックリさせる」というコンセプトのもと生まれた「ビックリマン」。チョコレートをウエハースではさんだ菓子に、おまけのシールが付いてくる。発売当初は「どっきりシール」と呼ばれ、「電気コンセント」や「こぼれたインキ」など、子どものいたずら心をくすぐるような写実的なイラストのシールだった。
「ビックリマン」が大ヒットしたきっかけは、1985年に発売された「悪魔VS天使シリーズ」で、悪魔と天使の二大勢力が争うというストーリー性を持った商品となった。シールの表面にはスーパーゼウスをはじめとするキャラクターが描かれ、裏面には、世界観や各キャラクターの説明文などが書かれていて、 集めるほどストーリーを推察できる仕組み。さらに、「ヘッドシール」と呼ばれる、キラキラ光るレアなシールがあり、“集めたい!”という意欲が刺激され大ブームを巻き起こした。ピーク時には年間約4億個を販売し、漫画やアニメ、ゲームなど多様なコンテンツにまで発展。2025年で発売から40周年を迎えた。
MUSASHI氏は2003年生まれ、大阪府寝屋川市出身のパラアーティスト。中学生で本格的に絵を描き始めたそうで、マーカーやアクリル、顔彩などを巧みに取り入れ、色彩に優れた作品、キャラクターなどを描くのが彼のスタイルで、デジタルアートや立体造形の作品も手がけている。7月には大阪・関西万博ギャラリーWESTにて個展の開催も予定され、そこでは47都道府県の障がい福祉事業所と協力して制作した合同作品を発表するなど精力的に活動中だ。
日本の東西を“悪魔VS天使”の対決に見立てるアート展!?
『ビックリマン×MUSASHI個展 聖魔アートの世界』のテーマは「日本各地で、『あの頃の熱狂』再沸騰!」。日本列島の東西を悪魔VS天使の対決に見立て、巡回する西日本3カ所は悪魔ヘッドキャラクター、東日本3カ所は天使ヘッドキャラクターで構成させる。題して、“日本全国 悪魔VS天使計画”とのことで、今回のような取り組みは「ビックリマン」史上初の挑戦。
会場では、往年の「ビックリマン」キャラクターたちを、MUSASHI氏ならではの色彩と構図で再構築した作品を展示する。今回のためにMUSASHI氏が「ビックリマン」をリスペクトして描き下ろした「広島限定ヘッドキャラクター」も初公開。次回の巡回に関する情報も来場者限定で先行公開される。