25周年を迎えた業界最高権威「TRYラーメン大賞」。このアワードの受賞店をクルマで巡る新連載の第2回目は、その昔ラーメン激戦区として名を馳せた“環七”を旅します。
東京を代表するラーメン街道を巡る
東京都道318号環状七号線、通称“環七”は、大田区平和島から江戸川区臨海町に至る。昼夜問わず多くの車が行き交うが、立体交差が増えかなり渋滞が解消された。また1980年代後半から90年代にかけては、屈指のラーメン激戦区として名を馳せた。当時はラーメン店が次々に開店し、背脂チャッチャ系の『土佐っ子』、博多豚骨ラーメン『なんでんかんでん』などの人気店に人々が殺到した。
現在も多くのラーメン店があり、バラエティ豊かな味を楽しめる。大田区平和島の環七の起点から北に4kmほどの大井町駅前にある『いりこ屋』は、煮干しの名店『支那そば勝丸』の味を継承した新星だ。環状線を北上した杉並区の『遊泳(ゆうえい)』では、うどんやそばの良さを取り入れたラーメンを堪能できる。『蒼翔(あおと)』では、マイルドな新時代の家系ラーメンを堪能したい。これら3軒は、TRY新店部門で受賞した環七ラーメンの新たな担い手でもある。練馬の『GOTTSU』は名店部門の超常連店、『とうかんや』は昨年TRY名店部門に新登場した。環七は昔も今も、東京のラーメンの「いま」が集結している。
新店部門にぼし受賞『大井町立ち食い中華蕎麦 いりこ屋』@大井町
にぼしの名店からレシピを継承した新店。上質な煮干しを丁寧に炊き、旨みを抽出している。肩ロース肉の肉々しい厚めのチャーシューで、食ごたえも抜群だ。立ち食いというスタイルも新しい。
いりこ(淡口・ちぢれ麺) 950円
[住所]東京都品川区東大井5-3-13
[営業時間]8:00〜10:00、11:00〜14:30
[休日]火