じっとしていられない夜をファンキーに『SoulBar WHAT’S UP?(ソウルバー ワッツアップ)』@六本木
「今日は、世界中のソウルバーでマーヴィン・ゲイだよ」。
そう、取材日はちょうど偉人の命日だった。
六本木の片隅で31年、業界人や来日ミュージシャンも顔を出す名店だが、店主の野口かつみさんは皆に変わらず明るく迎えてくれる。開店当初はディスコ帰りの仲間たちが立ち寄る場所だったとか。ミラーボールやブラウン管テレビなど、時を超えるアイテムが心地よい。
「お金はなかったけど遊んでいたあの頃の曲がかかると、熱い気持ちが込み上げます」。
ここの特徴はスローチューンがかからないこと。アップミュージックが95%を占める。BOSEの音で自然と体が動いてくる。
ターンテーブルの後ろの棚はLPジャケットがボロボロだ。すぐ取り出してすぐかけるから傷むのだ。
「レコードは消耗品。かけなきゃ意味がない。LPは2~3千回かけたらダメになります。そしたらまた同じのを買います。これまでいちばんかけたのはシックの『Le Freak』。針で盤が削れて音が出なくなっちゃった(笑)」と、レコードのプロの話は面白い。
「ぜひ僕に『おとなの週末』を見て来たと告げてほしい。そしたら、かけたい曲は一瞬で閃くから!」と野口かつみさん。読者諸氏にお伝えしておきます。
Recommend Album
「TOO TIGHT」コン・ファンク・シャン
「僕が人生でずっと踊ってきたファンクバンドがコン・ファンク・シャン。メンバーとも知り合いました。来日公演があると、うちに来てくれますね」
「THE FINEST」S.O.S.バンド
「80年代中期、打ち込み時代になってからの傑作12インチ。プロデュースはジャム&ルイス。ちなみに今回ここに挙げた厳選4枚は、どれもメンバーのサイン入りです!」
「INJOY」バーケイズ
「僕はこのバンドのヴォーカルでフロントマンのラリー・ドットソンと一緒の髪型にしています。26年間これ。ずっと憧れの最高のファンクバンドです」
「I WANT YOU」マーヴィン・ゲイ
「僕の棺桶に入れてもらう予定の一枚。プロデュースのリオン・ウェアとドラムのジェームス・ギャドソンのサインはもらった。マーヴィンだけ、天国でもらいます!」
[店名]『SoulBar WHAT’S UP?(ソウルバー ワッツアップ)』
[住所]東京都港区六本木3-8-12イーストビル1階
[電話]03-3470-7474
[営業時間]17時~23時、週末延長営業あり
[休日]日・祝※店主が外でDJ出演する日は休業することあり。電話かFacebook(http://facebook.com/soulbarwhatsup/)でご確認を
[交通]地下鉄日比谷線ほか六本木駅5番出口から徒歩3分
※チャージ500円別