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2024年、廃校でクラフトビールの醸造がスタート

今では京都にも大小のブリュワリーが数多く誕生し、それぞれに京都らしさを競う多彩な風味のビールがつくられている。

2024年、福知山市中六人部(なかむとべ)地区で、クラフトビールの醸造をスタートさせたのが『Primary Barrels(プライマリーバレルズ)』だ。

中六人部小学校は平成30年に廃校となった (C)Shingo Mitsuno/cinematographe

市街から南東方向に位置する中六人部は田畑や山々に囲まれた自然豊かなところ。廃校の再活用として令和2年10月に農業体験型施設『THE610BASE(ムトベース)』がオープン。

グラウンドにビニールハウスを設置しIoT による制御技術のもとで約1万4000 株のいちご栽培・研究を行っており、年間を通していちご摘み体験やワークショップが楽しめる。地元を再興させるべく、新規事業の開拓などにも注力する地元企業が運営。そのプロジェクトのひとつとなるのがこのマイクロブリュワリーだ。

校庭にはビニールハウスが並ぶ (C)Shingo Mitsuno/cinematographe
〈紅ほっぺ〉や〈かおり野〉など3種類のいちごが栽培されている (C)Shingo Mitsuno/cinematographe
いちごソムリエ認定農園に指定されており、管理運営を行う森翔平さんもソムリエだ (C)Shingo Mitsuno/cinematographe

校舎内に設置された醸造所の広さは約97平方メートル、年間製造目標本数は1万6000本。

タップルームもあり、つくりたてのクラフトビールをその場で楽しむこともできる。もちろん持ち帰り用に缶(350ミリリットル)や樽(15リットル)での販売もあり、車で訪れる人にとっては帰宅後のお楽しみとなって嬉しい。

中六人部地区で栽培した大麦のみを使用する〈ロクイチマル〉はぜひトライして欲しい一杯、スッキリとした風味が特長だ。

容量500リットルの発酵タンクと貯蔵タンク、仕込み用のタンクなどを備える (C)Shingo Mitsuno/cinematographe
缶のグラフィックも目を惹くものばかり。さまざまなアーティストが手がける (C)Shingo Mitsuno/cinematographe
施設内「SLIDERS CAFE(スライダーズカフェ)」にタップが設置されている (C)Shingo Mitsuno/cinematographe
常時4種類のクラフトビールを飲むことができる (C)Shingo Mitsuno/cinematographe
カフェで栽培されているいちごのデザートもいただける (C)Shingo Mitsuno/cinematographe

「暮らしにそっと寄り添える、その場所、時間を彩る最高の一杯をお届けしたい」と話すのは醸造責任者の大西裕基さん。地元農家さんと栽培する大麦とホップを使用したビールを増やしていく予定とのこと。

各国のスタイルのビールをつくっていきたいと大西さん (C)Shingo Mitsuno/cinematographe

オール福知山産のビール誕生も近いかもしれない。地産ビールにワクワクする、森の京都でクラフトビール探訪なんて旅もこれからの季節にはぴったりでは。

『THE610BASE(ムトベース)』

[住所]京都府福知山市字大内1767(旧中六人部小学校)
[電話]0773-20-2015
[営業時間]10時~16時
[休日]月・火曜日(※都合により臨時休業の可能性あり)
[交通]舞鶴若狭自動車道 福知山ICから、約7分(ICから南に進み国道9号~府道708号)
[URL]https://fields-the-base.jp/information/

※備考「SLIDERS CAFE(スライダーズカフェ)」も上記同様、いちご摘み体験は予約制

編集・取材・執筆/エディトリアルストア

※情報は令和7年7月14日現在のものです。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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おとなの週末Web編集部
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