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来るか! 白エビブーム!? 富山県の万葉線と白エビ三昧/2007年~2019年

白エビビーバー……!?
朝の情報番組を見ていると、NBAでがんばている八村塁選手の話題になりました。
同僚の選手のインスタで、八村選手が配ったスナック菓子『白エビビーバー』で、ほかの選手と盛り上がっている様子がアップされているという話題。
それで、北陸製菓の白エビビーバーが品薄になっているという話でした。
ちょっと悔しい……。
白エビビーバー……食べたことない!
そこで……?
今回は、白エビ三昧と水揚げ漁港の近くを走る万葉線のお話です。

万葉線の出発駅は高岡駅(2007年撮影)

今、富山県のみやげ物屋をのぞくと、まぁたくさんの白エビモノが並んでいます。
白エビせんべいだけでも、どれだけ種類があるんだ?と思うほどです。
とにかく、富山は「白エビ押し」です。
白エビは富山湾でしか獲れず、その美しさから「富山湾の宝石」と呼ばれています。

透き通って美しい富山湾の白エビ(2019年撮影)

水揚げする港は、富山県射水(いみず)の新湊漁港が有名です。
そして、この港の近くを走るのが万葉線です。
万葉線の電車は、高岡駅前からしばらくは路面電車として走ります。

高岡の街中は路面電車として走る(2007年撮影)

市街地を抜けると線路はローカル線の雰囲気になります。
そこに路面電車やトラムが愛らしい姿で走ってきます。

庄川を渡る万葉線のトラム(2007年撮影)

終点は、富山新港に突き当たる越ノ潟駅です。
このあたりは港の入り口にあたり、対岸まで1kmもありません。
越ノ潟駅のホームを降りるとすぐに乗船場で、ここで降りた乗客のほとんどがフェリーに乗り換えて対岸へと向かっていました。
この県営の渡船は、所要時間片道5分で料金はなんとタダ。
1時間に2~4便設定されていますので、万葉線で旅をしたときには、ぜひ乗ってみてください。

越ノ潟駅に隣接した渡船乗り場(2007年撮影)

乗船無料の富山県営渡船(2007年撮影)

富山湾の宝石『白エビ』をいろいろな味で満喫!

さて、白エビです。
まずは主に富山県内の新幹線の駅で売られている駅弁、白エビ天ぷらです。
鱒のすしで有名な源(みなもと)で作られている弁当です。
かなり人気があって、早い時間に売り切れることも多いので、昼前には買いたい駅弁です。

富山の駅弁、白エビ天ぷら(2018年撮影)

お弁当の天ぷらは、揚げたてではないので、カリっとしていません。
ところが、目からウロコのアイデアで、その点をクリアしています。
半熟のタマゴ天ぷらがまんなかに乗っています。
このとろっとした黄身を絡めて食べると、あら不思議!
実においしい。
新たな食感で、ご飯が進む料理になっています。

白エビかき揚げのまんなかにタマゴの天ぷらが鎮座(2018年撮影)

とろっとした黄身と食べると実においしい(2018年撮影)

次はバーガー。
射水市の道の駅“カモンパーク新湊”で人気のバーガーが、白エビバーガーです。
こちらもかき揚げで、420円とリーズナブルです。
以前食べたときには作りたてで、かき揚げがサクッとして実においしかったのですが、今年食べたときには作り置きで、冷ため……。
ちょっとだけ残念でした。
連休中など、がんがん回転するときが狙い目かもしれません。

道の駅で人気の白エビバーガー(2019年撮影)

たっぷりのかき揚げがいい!(2019年撮影)

それにしても白エビ、おいしいです。
なんか、白エビスイッチONになりました。
新湊のスーパーマーケットに入ると、お総菜コーナーに白エビの揚げ物がありました。
それも、夕方の半額で190円!
即買いです。
んん~~香ばしくて、おいしい!

白エビ揚げ物半額!(2019年撮影)

香ばしくておいしい!(2019年撮影)

さらに翌日。
今度はナマ白エビを買いました。
白エビの刺身は、一匹一匹殻むきをしなくてはならないので、たいへん。
そこでやはりカラ揚げです。
小麦粉を振って、少な目のオリーブオイルで揚げ焼きにしました。

ナマの白エビ購入(2019年撮影)

白エビはやっぱりきれい(2019年撮影)

白エビに小麦粉を振って(2019年撮影)

フライパン(アルミホイルを敷いて)で、
揚げ焼き(2019年撮影)

キッチンペーパーで油をきれば完成(2019年撮影)

サクサク感といい、エビの香ばしさといい、文句なし!!
いや、もうたまらない料理でした。
揚げ物ばかりでなく、美しさもすごいです。
富山湾沿いの施設で、海の駅蜃気楼があります。
その名の通り、蜃気楼を見るスポットにあります。
ここで購入したのが、白エビピクルス。

海の駅蜃気楼で買った白エビピクルス(2019年撮影)

白エビとカラフルなビーズが、なんともかわいい一品です。
ビンから出すと、これまたきれいです。
そのまま食べると、甘酸っぱくてさわやかな味。
さらに、クラッカーとサワークリームを買ってきて、カナッペにしてみました。
これまた、車内食には似合わない、おしゃれな料理になりました。

ビンから出してもきれい(2019年撮影)

クラッカーとサワークリームで、カナッペ完成(2019年撮影)

白エビの漁期は4月から11月まで。
まだまだおいしい時期が続きます。
夏の富山に行ったときには、ぜひ食べてみてください。

後日談です。
この原稿を読んだヨメからひとこと。
「白エビビーバー食べたよ。おいしかった」

どうやら、すすめてもらっても、私が食べなかったようです。
……失敗。
今度北陸に行ったら食べてみます!

佐々倉実(ささくら みのる)
 鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、初めて鉄道写真を撮ったのが小学生のころ、なんやかんやで約50年経ってしまいました。鉄道カメラマンなのに撮影の8割はクルマで移動、列車に乗ってしまうと、走るシーンを撮影しにくいので、いたしかたありません。そんなワケで年間のかなりの期間をクルマで生活しています。趣味は料理と酒! ヨメには申し訳ないのですが、日々食べたいものを作っています。
 鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、いろいろとお付き合いください。
 ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。なにとぞご容赦ください。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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