外は雨、ママと語らいながら『龍屋』で味わった牡蠣の最強の組み合わせ
次に向かったのが、「能登鹿島駅」にある牡蠣料理で有名な『龍屋(たつや)』(穴水町)」です。駅から海岸線を歩いて5分ほど。たしかに龍を思わせるとても立派な建物が見えてきます。飲食店にしては随分大きいな、と思ったら、当店のオーナーはSUP(サップ=「スタンドアップパドルボード」というウォータースポーツ)の学校も主宰しており、宿泊やSUP講習会、大会の開催などが本業なんだそうです。
敷地の傍らに飲食コーナーがあります。雨もあってか、6席ほどのカウンターは筆者が独り占め。お店のママとゆっくり語らいました。
「能登は初めてですか?」
「はい、地震があったので、現地で食事をしたいな、と思い東京から来ました」
「そうですか、美味しい海の幸が沢山ありますので楽しんで帰ってください」
そんなやりとりをしながら静かな時間が流れます。注文したのは「焼き牡蠣」と、ママに勧められた「牡蠣ピザ」です。美味しいんですよね~、牡蠣とチーズの組み合わせ。最強です。
まず到着したのが、焼き牡蠣です。時期的には岩牡蠣でしょうか。アツアツの焼きたてが来るのかな、と思いきや、ほんのり温かい程度の絶妙な焼き加減で牡蠣のミルキーさが際立ちます。何でも特別な調理法で仕上げているとのこと、牡蠣の概念が変わるくらいの味と触感でした。合わせたのは「NOTO, NOT ALONE」という地元のクラフトビール。軽めの味が岩牡蠣ととても合います。
続いて牡蠣ピザが到着。同店の生地はナンを使っているとのこと。食べやすいし量も少なめで、丁度良かったです。カウンター奥に広がる七尾湾を見ながら食べる「牡蠣ピザ」。まるでイタリアの小さな漁村で食べているようで言葉が見つかりません(実はイタリアは行ったことがないのですが……)。食事を終え、ママと再会を約束しお店を後にしました。





