SNSで最新情報をチェック

【2023年12月OPEN!】季節感あふれるつまみで酔い、端正な十割で〆る『生蕎麦い志井』@神楽坂

神楽坂には蕎麦の名店が少なくないが、またひとつ、その仲間入りかと日に日に評判を高める店がある。それがここ「い志井」だ。

路地裏にひっそり佇む小さな店は、控えめな石畳のアプローチからして既に名店の風格。蕎麦割烹などでおよそ20年にわたり経験を積んだ店主の大森聡義さんがひとりで切り盛りする。

さぁまずは焦らず、つまみでゆるりと一献がこの店の定石だろう。

魚は豊洲、野菜は主に京都の農園から。季節感を大切に、手間暇かけた粋な味が心地よく〆へと誘ってくれる。蕎麦は群馬の無農薬栽培を丸抜きで仕入れ、石臼で自家製粉、微粉を十割で打つ。温蕎麦は中細、せいろはそれよりやや細め、季節によっても微妙に打ち方を変えるそう。

にしん蕎麦2200円

『生蕎麦 い志井』にしん蕎麦 2200円 数日かけて仕込むニシンが味わい深い。蕎麦は「赤城深山ファーム」の丸抜きを使う。醤油をキリッと立たせたツユとも相性がいい

冬におすすめしたいひとつが「にしん蕎麦」。こちらはふっくら炊いたニシンの上に蕎麦を少々乗せるスタイルで、身が若干沈んでいるため手繰るほどに旨みがツユに溶け出し、味わい深くなり……ふう、極楽極楽。いい店だなあと、帰りの足取りも軽くなる。

『生蕎麦 い志井』店主 大森聡義さん

店主:大森聡義さん「蕎麦も素材ありき。安定して質のいいものを選んでいます」

『生蕎麦 い志井』

※つまみ類は季節や仕入れで変わる

[店名]『生蕎麦』
[住所]東京都新宿区神楽坂6-8
[電話]03-6265-0617
[営業時間]11時半~15時(14時LO)、17時半~22時(21時LO)
[休日]月(月が祝の場合は営で翌火休)、不定休
[交通]地下鉄東西線神楽坂駅1a出口から徒歩4分

撮影/浅沼ノア(いのも、い志井)、小島昇(菊谷)、取材/肥田木奈々(いのも、い志井)、菜々山いく子(菊谷)

『おとなの週末』2025年12月号

月刊情報誌『おとなの週末』2025年12月号発売時点の情報です。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

icon-gallery
icon-prev 1 2 3
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

『おとなの週末』編集部
『おとなの週末』編集部

『おとなの週末』編集部

おとなの自動車保険

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌『おとなの週末』。2026年12月15日発売の1月号では、「もう…