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単独公務2年目の愛子さま

愛子さまは、2024(令和6)年3月に学習院大学をご卒業され、同年4月に日本赤十字社へ入社された。この年の10月には、単独での初の国内公務として佐賀県を訪問された。2025(令和7)年では、5月に大阪府(大阪・関西万博ご視察)と石川県(令和6年能登半島地震復興状況等ご視察)を、9月には新潟県(防災国民推進大会2025ご臨席)と、1府2県を訪問された。

予定では、10月に滋賀県(国民スポーツ大会)を訪れる予定だったが、新型コロナウイルスへの感染が確認されたため、お取りやめになった。11月には初の外国公式訪問として、ラオスを訪れた。両陛下とご一緒の地方公務については先述のとおりだが、都内へのご一緒でのお出ましも5回ほどあった。単独で都内へのお出ましは、9回を数えた。(いずれも2025/令和7年12月11日現在の集計による。)

愛子さまは、行く先々で待ちわびる地元市民らに向けて、右に左にと目を配りながらお手振りでお応えになる。そのお姿を拝見するかぎり、さぞお疲れになるのではないかと思うばかりだ。

2度目の単独公務は、大阪・関西万博ご視察だった。アトラクション「可能性のタマゴたち」を体験なさる愛子さま。電力館で=2025年5月8日、大阪市此花区
大阪・関西万博会場を訪れていた市民らにお手振りでお応えになる愛子さま=2025年5月9日、大阪市此花区、代表撮影〔JLNA〕

沿道などの警備に変化

少しでも近くでお目にかかりたい。そう思う皇室ファンの方も多いのではないだろうか。しかしながら、VIPに対する物騒な事件が発生する世の中になってしまった昨今。皇室の方々への警衛警護も一段と厳しいものとなった。以前であれば、歩道の最前列でお出迎えやお見送りができたものだが、最近ではそれがかなわなくなってしまった。

皇室の方々をひと目みようと人々が集まる場所を「奉迎場所」と呼ぶ。そこでは手荷物検査が行われ、以前はそこまで厳しくはなかったのだが。これも昨今の対策であろう。そして、ご対象が通られる位置から相応の距離が保たれるようになった。こうした背景には、静寂を保つべき御供花が行われた会場の近くで、大音量で街宣活動が行われるケースがあるなど、周囲の状況が一変したこともその理由のひとつであろう。ここへきて、皇室との距離感が遠ざかったと口にする奉迎者もいる。以前のような距離感に戻る日は来るのであろうか。

相応の距離を取って規制線が張られたプラットホーム。東海道新幹線京都駅で=2025年10月4日、京都市下京区
佐世保市役所に到着した両陛下をお乗せした御料車と、集まった市民奉迎者ら(後方)=2025年9月14日、佐世保市八幡町
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