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ビール嫌いはピルスナー嫌い!?新成人にオススメのビールを直撃

最後に。本記事の公開当日は成人の日。クラフトビールファン予備軍がたくさんいることだろう。そこで、森さんに新成人やクラフトビール初心者にオススメのビールを聞いてみた。

「若い方の反応を見ているとビールが苦手なのが本当に多い。でもそういう方はピルスナーが苦手みたいなんです。だからヒノキとゆずが効いた『The Folk』や、ティーンエイジでもよく作っているサワーエールがいいかなと思います。カクテルみたいな感じで飲めるんで、入り口としていいのではないでしょうか」

サワーエールは、主に乳酸菌や野生酵母を用いて発酵させるため酸味が特徴。フルーツのような風味であったり、爽やかな味わいが魅力だ。

サワーエールの一例。ヒノキサワーエール「My Brother Woody(Cypress)」
サワーエールの一例。ヒノキサワーエール「My Brother Woody(Cypress)」

「ピルスナーやラガーがもともと好き、飲めるという方には、もう1段階ホップの効いた「The Glitch」のようなIPLがいいのでは。さらにステップを踏んでヘイジーIPAやウエストコーストIPAも試してみていただきたいですね」

ヘイジーIPAは、オレンジ色や黄色のにごった(=ヘイジー)ビジュアルが特徴。飲むとフルーツを思わせるジューシーな風味のあとに、ほんのりと苦味が感じられる

ホップを大量に使用して作られるIPA(インディアン・ペール・エール)の派生系で、世界中で大ブレイクしたスタイルのビールだ。

ヘイジーIPAの一例。「TEENAGE HAZY JANE」
ヘイジーIPAの一例。「TEENAGE HAZY JANE」

一方で、ウエストコーストIPAはガツンとした飲み口のスタイル。使用するホップ由来の柑橘香や松のような森林を思わせる香りに、しっかりとした苦みが楽しめます。IPAひとつとってもこれだけの幅があるのです。

ウエストコーストIPAの一例。「FOUNDYOU」
ウエストコーストIPAの一例。「FOUNDYOU」

ひとつのスタイルが嫌いでもビール全体を嫌いにならないでほしいですね。自分はどうしても音楽に置き換えちゃうんですけど、音楽もジャンルをひとつ聴いたところで音楽全体が好きじゃないとはならないと思うんですよ。

ジャンルがスタイルで、アーティストがブルワリー。アーティストが出すアルバムやシングルが、ブルワリーが出すビールですね。そのバンドが好きなのもあれば、この曲だけすごい好きみたいなこともある」

確かに、ロックが好き、ヒップホップが好き、ジャズが好きというように、音楽のジャンルで好みが分かれることがある。ピルスナーが好き、IPAが好きのようにビールのスタイルによっては今まで飲めなかった人が飲むビールによってハマる可能性があるのだ。

ビールは生活必需品ではないけど、あることによって人生が輝いたり、感動をもたらしてくれる。そういう存在だと思います。音楽もコロナ禍で嗜好品みたいに言われていました。普通に考えたら嗜好品ではないし生活必需品とは程遠いけど、あった方が人生が輝くことがある。ライブハウスやレコード会社もやっている自分からしたら、それがやりたいこと。

すべてのクラフトビールがそうだとは思わないし、そうじゃないビールもあっていいけど、少なくとも自分が作るビールはそうありたいと思っています。そこが面白くて好きでハマったので、自分が体験したことをちょっと知ってほしいなという気持ちがありますね」

好みの一杯を見つけてほしい
好みの一杯を見つけてほしい

クラフトビールの面白さを伝えるために誕生した「Nobody Brewing」。一度飲んでみて、面白い、ほかのも飲んでみたいと感じたら、缶で、ビアバーで、「Teenage Brewing」のビールも飲んでみてほしい。新しい世界が広がるだろう。そこから先は無限大。さまざまなブルワリーのビールがあなたを待っている。

取材・撮影/戎 誠輝

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編集部えびす
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